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2012-05-08

NATO軍誤爆で市民数十人死亡、アフガン大統領が非難

 アフガニスタン大統領府は7日、同国東部カピサ州などで5日から7日かけ、北大西洋条約機構(NATO)軍による誤爆で市民計数十人が死亡したと発表した。

 誤爆が相次いだことを受け、カルザイ大統領はNATO軍のアレン司令官や米国のクロッカー駐アフガン大使を呼び抗議。大統領府によると、アレン司令官は「これらの事件について個人的に責任を取る」と述べたという。NATO報道官は事件を調査していると明かした。

 大統領府が出した声明は、「カルザイ大統領は、米国とこのような事件を回避する目的で戦略協力協定に署名したが、アフガン国民が安全と感じられなければ、協定は無意味なものになる」と非難している。

 戦略協力協定は、オバマ米大統領が国際武装組織アルカイダの元指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害から1年を迎えた2日にアフガンを訪問して署名されていた。同協定は、米国がアフガンを将来的に支援・指導する役割を定めたもので、NATO軍がほぼ撤退する2014年以降も、米国がアフガンに関与することを示す狙いがある。

 しかし、同国では昨年、NATO軍の市民殺害に抗議する数百人規模のデモが行われるなど、アフガン国民の反外国人部隊の感情が高まっている。

ロイター 2012-05-08

 もしも欧州でアフガニスタン軍が誤爆したら、間違いなく戦争となることだろう。NATO軍の行為は9.11テロより酷(ひど)いと思う。

2011-12-20

強姦された女性「加害者と結婚するしかない」、アフガニスタン


 アフガニスタンのグルナス(Gulnaz)さんは、親類の男に性的暴行を受けて姦通罪で有罪となった後、赦免され釈放された。だがグルナスさんは、兄弟から殺害の脅しを受けており、自分に性的暴行を加えた男と結婚せざるをえなくなっている。

 自分の正確な年齢を知らず、20~21歳くらいだというグルナスさんは、青いブルカ(イスラム教徒の女性の顔や体を覆う衣装)を身につけて、静かな口調でAFPの取材に応じた。取材中、グルナスさんの足もとの床では、加害者との間に生まれた娘が遊んでいた。

「私は、彼と結婚しなければならない。子どもの父親が必要です。娘の世話をして、私たちに住むところを与えてくれる人が必要です」と、グルナスさんは語った。

「住むところがありません。私の兄弟たちは、私と私を襲った男と娘を殺すと誓いをたてました」

性的暴行受け、「道徳上の罪」で有罪に

 グルナスさんはいとこの夫に性的暴行を受け、「道徳上の罪」をおかした罪で2年間服役し、13日に釈放された。アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領が1日、国際社会からの批判を受けてグルナスさんの赦免を決定したが、実際の釈放までにはそれからさらに2週間がかかった。

 グルナスさんは現在、超保守的なアフガニスタン社会で、娘と自分の安全を確保し、家族の名誉を取り戻すために、自分を襲った男と結婚することを余儀なくされている。

 グルナスさんを支援する活動家らは、アフガニスタンにありふれているこういった迫害を「(旧支配勢力の)タリバン(Taliban)時代の遺物」と呼び、アフガニスタンの民主化を目指して行われた米軍主導の進攻から10年が過ぎても続く、女性の権利の低さを訴えている。

 グルナスさんは、警察に性的暴行を受けたことを申し立て、拘束された。

「男を逮捕してと政府に請願したけれど、捕らえられたのは私だった。私は無実なのにどうして拘束されたの?」と、グルナスさんは語る。

「加害者と結婚」が唯一の選択肢か

 グルナスさんはカブール(Kabul)の刑務所内で赤ちゃんを育てた。釈放後の今も、身の危険をおそれ、非公開の場所にある女性用の避難施設の中での生活を強いられている。

 グルナスさんの弁護士を務める米国人のキンバリー・モトリー(Kimberley Motley)氏は、「(グルナスさんは)自分自身と娘を守るための最善の方策を模索している」と語る。だが、加害者の男は5年先まで服役中の見通しで、男と結婚して先に進むことも難しい。

「不幸なことに、女性が暴行された被害者だったとしても、自分を襲った男を受け入れて結婚することが、女性が自分の身を守るための最善の方策であると考える文化がある」と、モトリー氏は語る。「残念ながら、このようなタリバン時代の遺物が今もなおアフガニスタン文化に影響力を持っているのだ」

 国際NGOオックスファム(Oxfam)が10月に発表した報告書によると、アフガニスタン女性の87%が、肉体的・精神的・性的暴力または強制結婚の被害に遭っている。

 モトリー氏は、赦免を決定したことで、カルザイ大統領や検察当局は、性的暴行の被害者の女性たちを起訴するべきでないと認識したことになると指摘する。

「娘を学校に通わせたい」

 グルナスさんは、自分の事件に関心が寄せられたことに感謝しているという。多くの女性はそのような幸運に恵まれない。

「私は恐れていません。彼は私を受け入れました。私も彼を受け入れました」と、グルナスさんは語る。

「娘を学校に通わせたい。彼女に医師になってほしい」

AFP 2011-12-20

2011-12-18

性的暴行受けて姦通罪で服役させられた女性が釈放 「報復が懸念」 アフガン


 アフガニスタンで性的暴行の被害者でありながら姦通罪に問われて服役させられていた女性が14日、カルザイ大統領の命令により釈放された。

 グルナズさんは2年前、いとこの夫に暴行され、その後妊娠が発覚。「既婚男性と性行為を行った」という理由で姦通罪に問われ禁錮12年を言い渡された。グルナズさんは当時19歳だった。

 グルナズさんは釈放後、女性のための救護施設に娘(加害者の子ども)とともに収容された。だがこれで彼女の苦難が終わったわけではない。

 加害者は犯行を否認したまま有罪判決を受けて現在服役中で、その一族からの報復が懸念されている。また、一族の名誉を汚したという理由で自らの親族から命を狙われる可能性もあるからだ。

CNN 2011-12-15

2011-11-29

「倫理上の罪」で裁かれるアフガン、強姦被害の女性が恩赦訴え


 アフガニスタンで強姦の被害に遭ったうえ、姦通罪に問われ服役している女性がいる。グルナスさん(21)は2009年、彼女のいとこの夫にあたる男から強姦されて妊娠した。

 グルナスさんは当初、姦通罪で禁錮2年の刑が下され、控訴審では禁錮12年が言い渡された。その後最終的に刑期は3年に減刑され、現在は刑務所の中で子どもを育てている。

 アフガニスタンでは、強姦などの被害にあった女性が「倫理上の罪」を犯したとして刑事罰の対象になる場合があり、有罪になれば重い量刑が言い渡される。

 グルナスさんの弁護士は、カルザイ大統領に対して恩赦を求めており、認められれば、同じような境遇の女性を救うための法的な前例になると期待を寄せている。弁護士は「恩赦を勝ち取る自信はある」と語っており、27日にはグルナスさんの即時釈放を求める約5000人分の嘆願書を大統領府に提出した。

ロイター 2011-11-29

2011-11-12

民間人虐殺の米兵に有罪 「戦争記念品」として指切り取る


 アフガニスタン南部で2010年に民間人の男性3人を虐殺し“戦争の記念品”として遺体の指を切り取ったなどとして起訴された米陸軍2等軍曹カルバン・ギブズ(Calvin R. Gibbs)被告(26)に対する軍法会議が10日、米西部ワシントン州の米軍基地で開かれ、8年半後に仮釈放を可能にする条件付きで終身刑が言い渡された。

 事件ではギブズ被告ら5人が殺人などの罪で起訴され、検察側は同被告が首謀者と指摘した。ドイツ誌シュピーゲルが3月、遺体の脇で記念撮影し笑顔を見せる米兵の写真を掲載、アフガン駐留米軍の最悪のスキャンダルとして注目を集めた。

 判決などによると、ギブズ被告らはアフガン人の男性3人を虐殺した上で、遺体の近くに武器を置いて戦闘だったように見せ掛ける偽装工作をした。ギブズ被告は法廷で「仕留めたシカの角を保存するように」遺体の指や歯を自分のものにしたと供述した。(共同)

MSN産経ニュース 2011-11-11

罪もない少年を殺害し、笑顔で記念撮影をする米兵(アフガニスタン)
米兵、上半身吹き飛んだ遺体と笑顔で記念撮影
虐殺を通報したのに逮捕された兵士
アフガン人虐殺事件の続報
アフガンの民間人を殺し、記念に指を切断していた米軍兵士
人はのべつ戦場で消える
米兵は拷問、惨殺、虐殺の限りを尽くした/『人間の崩壊 ベトナム米兵の証言』マーク・レーン