2011-10-11

正反対の印象

「女子大生が夜キャバクラでバイトしている」と聞くとふしだらに聞こえるけど、「ギャバクラ嬢が昼は大学で学んでいる」と聞くとまじめに聞こえる。全く同じ事を言っているのに受ける印象は正反対。こういった物の価値を向上させるセンスに、価値を見いだせれば勝ち組だと思う。
Jun 26 via Tweetbot for iPhoneFavoriteRetweetReply

2011-10-10

ポルノは経験に取って代わる/『触発する言葉 言語・権力・行為体』ジュディス・バトラー


(キャサリン・A・)マッキノンがこれまで主張してきたことは、ポルノは一種の憎悪発話であり、憎悪発話を取り締まるよう求める主張は、ポルノを取り締まるよう求める主張に基づかなければならないということだった。この考え方が依拠している前提は、ポルノの視覚イメージが強制的なものとして作用し、この強制力によってポルノの描写内容が現実化されるということである。マッキノンにとって問題は、ポルノが女性嫌悪の社会構造を反映したり表現しているということでは【なく】、ポルノはそれが描くものを出現させる行為遂行的な力をもつ制度だということである。彼女によれば、ポルノは社会的現実を代理しているだけでなく、この代理はそれ自体の社会的現実、つまりポルノという社会的現実を作りだすのである。彼女にとって、ポルノのこの自己充足能力は、ポルノがそれ自身の社会的文脈【である】という主張を、正当化する。いわく、

 ポルノは経験を単に表現したり、解釈するだけではない。経験に取って代わるのである。現実からメッセージを引き出すのではなく、現実の代わりとなる……。視覚的ポルノの制作に関与し、そしてそれが伝える強制的メッセージに応えていくには、世の中、つまり女たちは、ポルノが「語り」たいと思っていることをやらなければならない。ポルノは、それを制作するに当たっての条件を、消費者に投げ返す……。ポルノは、制作され利用されることによって、世の中をポルノ的な場所に変え、女はどのような存在だと言われるのか、女はどのようなものとして見られるのか、女はどのようなものとして取り扱われるのかについてのイメージを作りあげ、女に何をしてよいか、そういうことをする男はどんな男かということに関連して、女とは何かとか、女はどうありうるかについての社会的現実を構築していく。(Only Words, 25)

【『触発する言葉 言語・権力・行為体』ジュディス・バトラー:竹村和子訳(岩波書店、2004年)】

 ポルノをバイブルに置き換えると宗教的な文脈でも通用しそうだ。イメージによる脳の支配。鋭い問いかけは必ず人間という水脈に辿りつく。

触発する言葉―言語・権力・行為体ポルノグラフィ 「平等権」と「表現の自由」の間で

Judith Butler I

ベルリン・パレードでジュディス・バトラーが受賞拒否 2010年
セックスとは交感の出来事/『悲鳴をあげる身体』鷲田清一

太平洋の海洋汚染マップ

sea1

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 グーグル・アースのプラグインソフトで表示される海洋汚染の状況である。汚染の具体的な数値や濃度は明らかにしていない。それでも十分すぎる衝撃を受ける。ハワイに達するのは時間の問題だ。政府としては都合の悪い情報は隠蔽するという態度を貫くのだろう。利権と軍事目的のために海を殺せば、必ず手痛いしっぺ返しを受けるに違いない。

ASR ltd - Fukushima Radioactive Seawater Plume dispersal simulation
チェルノブイリの汚染エリア地図と日本地図を重ねるとこうなる

福島県から人が減れば、県に税金が入らない

福島県から人が減れば、県に税金が入らない。企業が逃げれば県に税金が入らない。農業を止めれば、県に税金が入ってこない。なので、人をこれ以上避難させず、呼び戻す。企業活動も呼び込む。農作物も作って売らせる。そこまでして維持しなくちゃいけないか、福島県?福島は残したいけど。
Oct 02 via webFavoriteRetweetReply

ウガンダの飢餓


 1980年4月、ウガンダ北西部のカラモジャ地方で飢餓に苦しむ少年と宣教師の手。イギリスの写真家マイク・ウェルズが撮影。

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ケビン・カーター「ハゲワシと少女」
暴力と欲望に安住する世界/『既知からの自由』J・クリシュナムルティ