古本屋の殴り書き(旧)
「ただ独り、不確かな道を歩め」エリアス・カネッティ
2012-03-13
雪景色
まるでスクリーンだ。広い開口部が外と内との境界を曖昧にする。自然を取り込もうというあざとさは感じられない。ただ四季の移ろいを愛(め)でようとしたのだろうか。暗がりの中で緋毛氈(ひもうせん)が紫色に見える。茶器が二つ。言葉ではなく、時間を共有するコミュニケーション。作法や手順にはそんな意味があったはずだ。
京都・大原の里、宝泉院
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