2014-05-11
チャート分析のデマーク氏:米国株は11%の下落リスク
5月2日(ブルームバーグ):米国株は早ければ来週にも11%の下落局面に入る――相場の転換点を見極めるチャート分析指標の生みの親であるトム・デマーク氏が、いくつかの価格パターンが形成されればという条件付きで予想を示した。
S&P500種 株価指数が日中取引で1884まで下げず、1891ポイントを上回って引けることが1度か2度あれば、天井を付けたといえると、デマーク氏は1日の電話インタビューで述べた。同氏は2月にも似たような予想を示しており、一定の条件が満たされれば、米国株は1929年の大暴落前と似た状況に達したといえるとしていた。S&P500種はその後、8%上昇した。
デマーク・アナリティクス(アリゾナ州スコッツデール)の創立者である同氏は、「これらの相場目標が達成されれば、高い山が形成されることは間違いないだろう」と指摘。「これらの指数が天井を付ける時期はかなり近いかもしれない」と続けた。
デマーク氏によれば、ダウ工業株30種平均 は取引中に1万6661ドルを超え、1万6581ドルを上回って引けることが1度あれば、下落局面に入ると見込まれる。
記録的な企業利益と3度にわたる連邦公開市場委員会(FOMC)の量的緩和によって、株式投資は最も有力な投資先となり、相場は過去5年間に急上昇した。S&PキャピタルIQのストラテジスト、サム・ストーバル氏のデータによると、S&P500種は10%以上の値下がりを伴わない上昇局面が2年7カ月近く続けている。1945年以降の記録では1年半が平均という。
原題:Tom DeMark Says U.S. Stocks at Risk of 11% Drop as MarketPeaks(抜粋)
【ブルームバーグ 2014年5月3日】
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