2冊挫折、1冊読了。
『
アフガン戦争の真実 米ソ冷戦下の小国の悲劇』金成浩〈キム・ソンホ〉(NHKブックス、2002年)/ソ連の機密解除された資料をもとにアフガン戦争の舞台裏を描いた力作。池上彰の本で紹介されていたと記憶する。時間的な余裕がなく、50ページほどで挫ける。
『
池上彰と考える、仏教って何ですか?』池上彰(飛鳥新社、2012年/文庫化、2014年)/初心者向き。中級者以上には不要。ダライ・ラマ法王のインタビューも収められているが個人的には全く興味がない。飛鳥新社の文庫は紙質が悪い。
9冊目『
バガヴァッド・ギーターの世界 ヒンドゥー教の救済』上村勝彦〈かみむら・かつひこ〉(NHKライブラリー、1998年/ちくま学芸文庫、2007年)/上村訳『
バガヴァッド・ギーター』の手引書。一度挫けているので再挑戦を決意した。後期仏教(いわゆる大乗仏教)のヒンドゥー教化がよく理解できる。これは案外簡単な話で、仏教流布後のインドでヒンドゥー教が復興した。結果的に見れば仏教は滅びたわけだが、仏教界の一部が大衆迎合したことは容易に想像できる。きっかけは「わかりやすさ」であったのかもしれない。が、プロパガンダ工作による教義書き換え-上書き更新といった構図を否めない。前にも書いた通り、クリシュナムルティが小馬鹿にする『バガヴァッド・ギーター』は驚くほど初期仏教と似ている。まるでユダヤ教とキリスト教を見ているような感覚に陥る。併せて長尾雅人〈ながお・がじん〉責任編集『
世界の名著 1 バラモン教典、原始仏典』もオススメである。
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