日本の宗教は世界でもレベルが段違いに高い。(神道という意味ですか?)違う。神道というのはヨーロッパの宗教思想で日本の宗教を見たら、一神教とか多神教とかなる。日本には一神教も多神教もない。「信教の自由」もない。「男女平等」がないのと同じで根本的に西洋と概念が違う。日本の宗教というのは二つの神様がある。一つが自然。もう一つが祖先。なぜ自然と祖先かというと、自分をつくったもの。日本の宗教観というのは「自分をつくったもの」が神様。だから「お天道様の下では嘘をつかない」。お天道様がなければ自分は存在できないから。お天道様、海、山、川、全部が神様なんだ。それからもう一つは祖先。なぜ祖先か。自分の親は二人、親の親が4人、親の親の親が8人。(さかのぼるごとに)2のn乗となる。僕がある時に計算したら日本の県というのは、大体600年さかのぼると全員が兄弟になる。高知県で調べたところ、現在の高知県民は600年前の高知県民の遺伝子全てを受け継いでいる。日本の宗教は自然と祖先で、自然と祖先は全部お祈りする。日本人がハロウィンを楽しみ、結婚式を教会で挙げ、クリスマスはサンタクロース、正月はお宮参りをする。その後お墓参りをする。これはなぜそうなのかというと日本人の宗教は自然と祖先だから、宗教という次元で争うことをしない。日本人にとってはお釈迦様も偉い、イエス・キリストも偉い。神道だからとか靖国神社だとかいうのは関係ない。そうした考えは学者がヨーロッパの学問を勉強してもっと進んだ日本に適用しようとするからそうなる。
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虎ノ門ニュース 2020年8月21日(金)】
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