2012-01-30

独立記者ミシェル・コロン パリでの講演禁止 表現の自由はどこへ?

シリア現地報告 ティエリ・メサン 2011年11月21日



戦争状態 世界はどこへ向かうか

ドキュメンタリー、2005年フランス。













セリーヌ、新堂冬樹、高江洲薫、ニック・ベギーチ博士、上杉隆、甲野善紀、荻野アンナ

5冊挫折、1冊読了。風邪のため調子悪し。

夜の果てへの旅(上)』セリーヌ:生田耕作〈いくた・こうさく〉訳(中公文庫、1978年)/「僕」という訳語に違和感あり。

カリスマ(上)』新堂冬樹〈しんどう・ふゆき〉(徳間文庫、2004年/幻冬舎文庫、2009年)/「して」の連続にうんざり。

過去世リーディング』高江洲薫〈たかえす・かおる〉(VOICE、2007年)/批判をする目的で読んだのだが、それほどの価値もないことに気づいた。

電子洗脳 あなたの脳も攻撃されている』ニック・ベギーチ博士:内田智穂子〈うちだ・ちほこ〉訳/「電磁振動」「物質の振動周波数」「特有の振動率」「周波数コード」の根拠が示されていない。著者名に敬称を付す本はハズレが多い。

一億総洗脳化の真実 国家の恥』上杉隆(ビジネス社、2011年)/ダイヤモンド・オンラインの記事を集成したもの。散慢な印象を拭えない。ジャーナリストとして最後の仕事であれば、もっと本腰を入れて増補・書き下ろしにすべきであろう。余白が極端に少ないのも気になる。原発事故の経緯を復習するためには必読テキストといってよい。

 6冊目『古武術で毎日がラクラク! 疲れない、ケガしない「体の使い方」』甲野善紀〈こうの・よしのり〉指導、荻野アンナ文(祥伝社、2006年)/荻野アンナのノリは好き嫌いが分かれるところだろうが、実用性において勝利を収めている。「満員電車のすり抜け術」なんかは、知ると知らないとでは大違いだろう。とはいうものの1200円は高い。文庫で半額にすべきだ。

2012-01-29

レオンハルト・オイラーの偉業


 スイスに生まれたオイラーは、ベルリンとサンクトペテルブルグで研究を行い、数学、物理学、工学のあらゆる領域に絶大な影響を及ぼした。オイラーの仕事は、内容の重要性もさることながら、分量もまた途方もなく多い。今日なお未完の『オイラー全集』は、1巻が600ページからなり、これまでに73巻が刊行されている。サンクトペテルブルグに戻ってから76歳で世を去るまでの17年間は、彼にとっては文字通り嵐のような年月だった。しかし、私的な悲劇に幾度となく見舞われながらも、彼の仕事の半分はこの時期に行われている。そのなかには、月の運動に関する775ページに及ぶ論考や、多大な影響力をもつことになる代数の教科書、3巻からなる積分論などがある。かれはこれらの仕事を、週に1篇のペースで数学の論文をサンクトペテルブルグのアカデミー紀要に投稿するかたわらやり遂げたのだ。しかし何より驚かされるのは、彼がこの時期、一行も本を読まず、一行も文章を書かなかったことだろう。1766年、サンクトペテルブルグに戻ってまもなく視力を半ば失ったオイラーは、1771年、白内障の手術に失敗してからはまったく目が見えなかったのだ。何千ページに及ぶ定理は、すべて記憶の中から引き出されて口述されたものなのである。

【『新ネットワーク思考 世界のしくみを読み解く』アルバート=ラズロ・バラバシ:青木薫訳(NHK出版、2002年)】

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く



 エルデシュよりも多くの論文を著したのは史上ただひとり、18世紀スイスの万能の数学者、レオンハルト・オイラーだけである。オイラーは子供を13人作り、80巻に及ぶ数学論文を書いた。この多くが、夕食の用意ができたという最初の呼び声から次の催促の声がかかるまでの30分のあいだに書かれたという。

【『放浪の天才数学者エルデシュ』ポール・ホフマン:平石律子訳(草思社、2000年/草思社文庫、2011年)】

文庫 放浪の天才数学者エルデシュ (草思社文庫)

Wikipedia
天才計算術師オイラー
盲目の数学者オイラー
レオンハルト・オイラー生誕300年記念 数独チャレンジ 2007

Leonhard Euler

オイラーは何の苦労もなく計算をし、やすやすと偉大な論文を書いた/『数学をつくった人びと I』E・T・ベル