2019-08-10

原爆から小倉を守った「八幡製鉄所職員」


2019-08-08

読み始める

ルシファー・エフェクト ふつうの人が悪魔に変わるとき
フィリップ・ジンバルドー Philip Zimbardo
海と月社
売り上げランキング: 22,240

「学力」の経済学
「学力」の経済学
posted with amazlet at 19.08.08
中室 牧子
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2015-06-18)
売り上げランキング: 1,596

目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】
中野 剛志
ベストセラーズ
売り上げランキング: 72

武学入門 武術は身体を脳化する〈新装改訂版〉
日野晃
BABジャパン
売り上げランキング: 372,935

交通事故学 (新潮新書)
石田 敏郎
新潮社
売り上げランキング: 203,190

増補版 これでも公共放送かNHK! :君たちに受信料徴収の資格などない
小山 和伸
展転社 (2019-07-25)
売り上げランキング: 167,804

読んだら忘れない読書術
樺沢紫苑
サンマーク出版
売り上げランキング: 4,270

Mr.都市伝説 関暁夫のファーストコンタクト バシャール対談
関 暁夫 ダリル・アンカ
ヴォイス (2018-12-25)
売り上げランキング: 5,224

2019-08-07

【経済討論】MMT(現代貨幣理論)は日本を救うか?


 ・【経済討論】MMT(現代貨幣理論)は日本を救うか?

 やはり池戸万作の説明が一番わかりやすい。チャンネル桜が番組を挙げて安倍政権批判をした事実に驚いた。


目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】
中野 剛志
ベストセラーズ
売り上げランキング: 74

全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】
中野 剛志
ベストセラーズ
売り上げランキング: 216


『知識ゼロからわかるMMT入門[現代貨幣理論]』三橋貴明

2019-08-04

小賢しい宗教批判/『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII』岸見一郎、古賀史健


『アドラー心理学入門 よりよい人間関係のために』岸見一郎
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎、古賀史健

 ・小賢しい宗教批判

・『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』マシュー・サイド
『ザ・ワーク 人生を変える4つの質問』バイロン・ケイティ、スティーヴン・ミッチェル

青年●わかります。人間の「心」にまで踏み込んでいくのが哲学であり、宗教である、と。それで両者の相違点、境界線はどこにあるのです? やはり「神がいるのか、いないのか」という、その一点ですか?

哲人●いえ、【最大の相違点は「物語」の有無】でしょう。宗教は物語によって世界を説明する。言うなれば神は、世界を説明する大きな物語の主人公です。それに対して哲学は、物語を退(しりぞ)ける。主人公のいない、抽象の概念によって世界を説明しようとする。

青年●……哲学は物語を退ける?

哲人●あるいは、こんなふうに考えてください。真理の探究のため、われわれは暗闇に伸びる長い竿(さお)の上を歩いている。常識を疑い、自問と自答をくり返し、どこまで続くかわからない竿の上を、ひたすら歩いている。するとときおり、暗闇の中から内なる声が聞こえてくる。「これ以上先に進んでもなにもない。ここが真理だ」と。

青年●ほう。

哲人●そしてある人は、内なる声に従って歩むことをやめてしまう。竿から飛び降りてしまう。そこに真理があるのか? わたしにはわかりません。あるのかもしれないし、ないのかもしれない。ただ、【歩みを止めて竿の途中で飛び降りることを、わたしは「宗教」と呼びます。哲学とは、永遠に歩き続けることなのです】。そこに神がいるかどうかは、関係ありません。

【『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII』岸見一郎、古賀史健〈こが・ふみたけ〉(ダイヤモンド社、2016年)】

 文章の巧みな詭弁で小賢しい宗教批判といってよい。そもそも「竿の上を歩く」という喩えが悪い。竿で想起されるのは釣り竿や物干し竿でその上を歩くという行為がピンと来ない。そもそもあんたが書いている対話自体、物語だろーが(笑)。

 多分頭のどこかに「哲学は神学の婢(はしため)」という言葉があったのだろう(河野與一『哲学講話』)。もちろん心理学はそれ以下だ。

 古賀史健は「抽象の概念」もまた物語であることを見落としている。すなわちアドラーが行う心理療法は「物語の書き換え」に過ぎない。しかも岸見はアドラーに依存し、古賀は岸見に依存しているのである。そこを見過ごしておきながら宗教の物語性を否定するとは片腹痛い。

 社会心理学はアッシュやミルグラムによって巧みな実験が行われてきた(『服従の心理』スタンレー・ミルグラム)。だが心理学や心理療法の世界で厳密な検証やフィードバックが行われているとは言い難い。フロイトは無意識を発見して西洋でもてはやされたが仏教では2000年前からの常識である。何でもかんでもリビドーや性欲に結びつける考え方は拙劣極まりなく、既に過去の人物といった印象が強い。

 一片のデータすら示さずに宗教を批判する姿勢は、新興宗教が既成宗教を批判する手口と一緒だ。マシュー・サイド著『失敗の科学』ではカール・ポパーによるアドラー批判が紹介されている。

津久井湖 × 昆虫写真家・安川源通〈やすかわ・もとみち〉