2020-03-23

飛田野裕子


 シャノンがうなずいた。左の前腕には、ペンテルのマジックで自分が書いた、X-メンのまた別のメンバー、ガンビットの刺青が入っている。

【『静寂の叫び』ジェフリー・ディーヴァー:飛田野裕子〈ひだの・ゆうこ〉訳(早川書房、1997年/ハヤカワ・ミステリ文庫、2000年)】

ぺんてる」は企業名で、「マジック」は商品名である。ぺんてると来れば普通はサインペン(水性)だ。マジックインキは油性なので滅茶苦茶な文章となっている。因みに私が読んでいるのはハードカバーだ。「ぺんてるのサインペン」あるいは「ぺんてるのフェルトペン」と書くのが正しい。

2020-03-22

新型コロナがとどめ 「人生最後の砦」介護現場は崩壊へ


 訪問介護職員の総数は約43万3000人で7割近くが非常勤で、約4割が60歳以上。65歳以上は約2割だ(厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」17年)。

 肉体的にも精神的にもハードな仕事なので、年齢を理由に退職する人も多い。また、4割を占める60歳以上のヘルパーは、今後10年のうちにほとんどが引退する可能性が高いため、人手不足が解消する見込みはほぼ無い。真っ暗闇の回廊を歩かされているようで、そこには一筋の光もない。

 おそらくこういった事情も関係しているのだろう。19年(1-12月)の「老人福祉・介護事業」の倒産件数は、集計開始以来、最多だった2017年の111件に並んだ。業種別では「訪問介護事業」が最も多く58件。前年の45件から急増していたのである。

河合薫:健康社会学者(Ph.D.) 2020年3月17日

 不安を煽る記事タイトルに眉をひそめたが内容はまともである。既に崩壊しつつある訪問介護の現場を初めて知った。これを打開するには老人専用の全寮施設を用意するか、思い切って老人村をつくるのがいいだろう。

 本来であれば家族で面倒を見るのが当然だ。しかし核家族化が進んだ現在、家族に介護の負担がかかれば労働力が足りなくなってしまう。

 介護がビジネスとして回るのは介護保険報酬があるからだ。税金を喰い物にして利益を上げることができるのならば、最初から自治体が運営してヘルパーや介護福祉士にきちんとした報酬を支払うのが筋ではないのか。医療と介護のシステムは抜本的に見直す必要がある。死人が続出する前に。

『心のなかの幸福のバケツ』はamazonで買うな


 定価1300円の本が2480円で販売されている。「この商品は、ライムスターが販売し、Amazon.co.jp が発送します」との但し書きはあるが高額な価格の説明は一切ない。仮に送料込みだとしても高すぎる。ライムスターのフィードバックにはこんな評価があった。「新品とのことだったので、定価の倍の価格でしたが購入しましたが、届いた商品には外装は傷があり、前の所有者の方が書いた線などの消し後がある明らかな中古でした。 かなり不愉快です。こういうことは辞めた方がいいですよ」。これまで二、三度同様の書籍を見つけたことがある。書籍といえども購入する際は複数検索が必要だ。

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