古本屋の殴り書き(旧)
「ただ独り、不確かな道を歩め」エリアス・カネッティ
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2020-04-13
日本人には理解できない性格の異常さ/『キャビン』ドリュー・ゴダード監督、脚本
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・『 トゥルーマン・ショー 』ピーター・ウィアー監督 ・ 『es〔エス〕』オリバー・ヒルツェヴィゲル監督 ・ 『THE WAVE』ロアー・ウートッグ監督 ・日本人には理解できない性格の異常さ 人里離れた別荘で5人の若者がバカンスを楽しむ。監視されているとも...
悟りの諸相/『LUCY/ルーシー』リュック・ベッソン監督、脚本
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・ 『オールド・ボーイ』パク・チャヌク監督 ・ 『マトリックス』ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー監督 ・ 『トランセンデンス』ウォーリー・フィスター監督 ・悟りの諸相 ・ 『ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき』レイ・カ...
2020-04-06
国家は必ず国民を欺く/『ザ・レポート』スコット・Z・バーンズ監督・脚本・製作
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・『 ゼロ・ダーク・サーティ 』キャスリン・ビグロー監督 ・国家は必ず国民を欺く ・ 『闇の眼』ディーン・R・クーンツ 9.11テロ の容疑者に対してCIAが行ってきた拷問の実態を調査する委員会がオバマ政権下のアメリカ上院で立ち上げられた。CIAが関係者と...
2018-01-04
隠れた傑作/『完全なる報復』F・ゲイリー・グレイ監督(2011年)
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隠れた傑作である。ただし前半だけ。ジェラルド・バトラーの超然とした演技が『ショーシャンクの空に』のティム・ロビンスを思わせる。司法制度が人間社会にとって妥協の産物であることがよく理解できる。時に理不尽な判決が下ることは決して珍しくはない。一方に冤罪(えんざい)という落とし穴が...
2018-01-03
映画『誘拐の掟』スコット・フランク監督(2015年)
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リーアム・ニーソンつながりで見てしまったがとんでもない駄作で正月早々失望感に襲われた。主人公のマット・スカダーという名前に聞き覚えがあると思ったら、原作はローレンス・ブロックらしい。ホームレスの少年TJを演じるのは『Xファクター』で勝ち上がった(当時14歳)ラッパーのアストロ...
2018-01-01
映画『フライト・ゲーム』ジャウム・コレット=セラ監督(2014年)
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・ 映画『アンノウン』:ジャウム・コレット=セラ監督(2011年) ・映画『フライト・ゲーム』ジャウム・コレット=セラ監督(2014年) これまた、ジャウム・コレット=セラ監督&リーアム・ニーソンコンビの作品。当然だが作風がよく似ている。『アンノウン』よりは劣るが、...
2017-12-31
映画『アンノウン』:ジャウム・コレット=セラ監督(2011年)
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・映画『アンノウン』:ジャウム・コレット=セラ監督(2011年) ・ 映画『フライト・ゲーム』ジャウム・コレット=セラ監督(2014年) 行く当てもなく自転車を走らせて佳景と巡り合うことがある。そんな気分が蘇る映画作品だ。記憶喪失ものといえば『ボーン・シリーズ』(原...
2017-04-26
輪廻する缶コーヒー/『恋ノチカラ』相沢友子脚本
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・ 正しいキレ方 ・輪廻する缶コーヒー 実に3月11日以来ずっと見続けてきた。「ほとんどビョーキ」(※山本晋也の決め台詞)である(笑)。かつて『狼/男たちの挽歌・最終章』(ジョン・ウー監督、1989年)を100回以上視聴しているが、不思議なほど取り憑(つ)かれてしまうの...
2017-03-19
正しいキレ方/『恋ノチカラ』相沢友子脚本
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・正しいキレ方 ・ 輪廻する缶コーヒー 読む量が増えてくると、どうしてもつまらない本と出会う確率が高まる。読書日記すら書く気が起こらない。特に最近は慰安婦捏造・沖縄米軍基地・メディアの欺瞞に関する本を読んでいて、これがまた玉石混淆という有り様。少々うんざりしていたと...
2015-12-07
なぜ『ポスト・ヒューマン誕生』を否定的に描いたのか?/『トランセンデンス』ウォーリー・フィスター監督
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・ 『ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき』レイ・カーツワイル ・ 『AIは人類を駆逐するのか? 自律(オートノミー)世界の到来』太田裕朗 ・なぜ『ポスト・ヒューマン誕生』を否定的に描いたのか? ・ 『LUCY/ルーシー』リュック・ベッソン監...
2015-08-24
作り物の世界/『それでも夜は明ける』スティーヴ・マックイーン監督
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懐かしい名前と思いきや、まったくの別人であった。英語の綴りは一緒だが日本語名は俳優を「スティーブ」と表記する。19世紀半ばにあった実話で原作は本人による手記。自由黒人であったソロモン・ノーサップが白人に騙され奴隷となる。英語タイトルは原作と同じで『Twelve Years a...
2015-08-15
誰一人として俳優に見えない/『ある過去の行方』アスガー・ファルハディ監督
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映画を観て「文体が合わない」と思う私の感覚は何に由来するのか。脚本なのか。それともカット割りなのだろうか。自分でもよくわからない。 沢木耕太郎が褒めていた 作品だが、どうもピンと来なかった。ただ凄いと思ったのは誰一人として俳優に見えないところである。主役の女性はコメディエンヌ...
2015-08-09
エベレスト初登頂の記録映像と再現ドラマ/『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』リアン・プーリー監督
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・『神々の山嶺』夢枕獏 ・ 『そして謎は残った 伝説の登山家マロリー発見記』ヨッヘン・ヘムレブ、エリック・R・サイモンスン、ラリー・A・ジョンソン ・ 【動画】ジョージ・マロリーの遺体発見 ・エベレスト初登頂の記録映像と再現ドラマ 2014年公開のニュージーラン...
2015-08-05
アメリカの病巣と化すCIA/『HOMELAND シーズン3』
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『HOMELAND』はシーズン1の設定が秀逸で、ダミアン・ルイスの飄々とした演技が魅力的であった。しかしながら妻の浮気という陳腐な要素が盛り込まれることでドラマ性が薄れた。これは『 ザ・ユニット 米軍極秘部隊 』と同じ構図でアメリカドラマの芸のなさを示す。 キャストの演技...
2015-08-02
セイラムの魔女裁判を脚色/『クルーシブル』ニコラス・ハイトナー監督
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セイラムの魔女裁判を題材にした映画、クルーシブルは必見でございます。途中で中座したくなるような映画です。 — タカシ (@taka0316y7) 2014, 4月 25 原作はアーサー・ミラーの戯曲『るつぼ』(1953年)で舞台公開された。映画化はジャン・ポール・サルトル...
2015-07-30
恋愛茶番劇/『ラスト・オブ・モヒカン』マイケル・マン監督
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ディレクターズカット版を観た。『 セデック・バレ 』は明らかに本作品から影響を受けている。山谷を駆け巡り、奇声を上げ、手斧を使うところがそっくりだ。ただし『セデック・バレ』を観た後では興醒めする。インディアも描けていなければ、戦争も描けていない。安っぽい恋愛を主題にしたのが失...
2015-07-27
文体が肌に合わず/『カティンの森』アンジェイ・ワイダ監督
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2007年制作。ポーランド映画。どうもアンジェイ・ワイダの文体が肌に合わない。『 灰とダイヤモンド 』(1958年)もそうだが私はドラマ性を感じなかった。はっきり言えば、ぶつ切りの映像にしか見えない。主役のアンナは木村カエラみたいな顔で魅力を欠いているし、キャストというキャス...
2015-07-25
原発事故の多層的な被害/『みえない雲』グレゴール・シュニッツラー監督
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ドイツ映画。2006年公開。原発事故を描いたパニックもの。 ギムナジウム に通う14歳という設定の主役二人の演技がとてもよい。特にキアヌ・リーブス似の彼氏は陰影の深い役どころを見事にこなしている。 授業中にABC警報(ドイツで定められている、A=核兵器、B=細菌兵器、C...
テロに敗れつつあるアメリカ/『グアンタナモ、僕達が見た真実』マイケル・ウィンターボトム監督
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2006年に制作されたイギリス映画。日本公開は2007年。 実話である。しかも本人たちのインタビューが随所に挿入されている。パキスタン系イギリス人の若者が結婚式のためにパキスタンへ里帰りする。彼は3人の友人を招待し、4人でパキスタンへ向かう。彼らは隣国のアフガニスタンが...
2015-07-19
フィナーレ/『海角七号 君想う、国境の南』魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督
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・ 台湾コメディの快作 ・フィナーレ ・ 『セデック・バレ』魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督 ・ 『KANO 1931海の向こうの甲子園』馬志翔(マー・ジーシアン)監督 映画を観た人限定。これから観る人は面白さが半減するので見てはならない。観客の反応がよすぎて...
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