・『淳』土師守
・『彩花へ 「生きる力」をありがとう』山下京子
・『彩花へ、ふたたび あなたがいてくれるから』山下京子
1997年に起きた神戸市須磨区の連続児童殺傷事件で当時14歳だった加害男性(26)が、殺害した山下彩花ちゃん=当時(10)=の13回忌の23日を前に、遺族に謝罪の手紙を送っていたことが分かった。男性は2005年に医療少年院を退院。手紙は昨年3月以来で、04年の仮退院中を含め5通目となる。
彩花ちゃんの両親の賢治さん(60)と京子さん(53)は19日、神戸市内で加害男性の両親、代理人と面会。男性直筆の手紙を手渡されたという。
京子さんによると、手紙は横書きの便せん3枚にペンで書かれ、具体的な生活状況には触れられていない。「(男性の)周りに逆境の中で精いっぱい生きる人がいて、自分も現実に向き合わなければならないと思っているようだ。これまでの手紙は無機質な印象があったが、今回は確かに生身の人間が書いていると思えた」としている。
京子さんは、男性あてに初めて「償うとはどういうことか考えてほしい」という内容の手紙を書き、代理人に託した。男性からの手紙を読んだ上で神戸新聞社に手記を寄せ、「人の心は、人の心でしか動かすことはできない」などと思いを打ち明けた。
【神戸新聞 2009-03-21】
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