・身の毛
・鍛原多惠子
・文明の発達が国家というコミュニティを強化する
灰皿は煙草の吸い殻だらけで、あちらこちらにお酒がこぼれているようなパーティーに、子どもを連れてきてしまったと思いたい人はいない。楽観的になる気持ちもわからなくはないが、それを合理的な思考と勘違いしてはいけない。(44ページ)
【『文明が不幸をもたらす 病んだ社会の起源』クリストファー・ライアン:鍛原多惠子〈かじはら・たえこ〉訳(河出書房新社、2020年)】
「身の毛」に続いてこれだ。三度読んでも理解できず。四度目でやっと「しまった」を鉤括弧で括っていないことがわかった。続く文章も「なくはないが~ない」と打ち消しの三重奏で読みにくい。杜撰(ずさん)な校正が言葉の乱れを招き、やがては社会の混乱に至る。孔子が「名を正す」と言った理由もそこにある。