2013-04-28

牛肉・オレンジ自由化交渉の舞台裏


「こらえにこらえてやっている」。88年4月19日、農相の佐藤隆は国会で交渉の難しさを明かした。同じ日、農協は「米国の高圧的な態度は憤激に堪えない」として都内で集会を開いた。だが米国の攻勢は表に出ているよりずっと苛烈だった。
 交渉が大詰めを迎えるなか、米通商代表部(USTR)次席代表のスミスが九段の分庁舎に入った。野球帽を横向きにかぶり、ノーネクタイ姿で農水次官の後藤康夫らの正面に座ると、円卓に足を乗せて言い放った。「議論の余地はない。自由化だ」。

【日曜に考える 牛肉・オレンジ自由化決着(1988年) 日米構造協議の前哨戦/日本経済新聞 2013年4月7日付】

日米通商交渉の歴史(概要):外務省【PDF】

 白人の傲(おご)りはアフリカ人を奴隷にした時代やインディアンを虐殺した頃から変わっていないように感ずる。キリスト教に由来する人種差別は、神を信じぬ者を人間としては認めない。だから連中は面白半分で虐殺することができたのだ。

 彼ら(※キリスト教徒)は、誰が一太刀で体を真二つに斬れるかとか、誰が一撃のもとに首を斬り落とせるかとか、内蔵を破裂させることができるかとか言って賭をした。

【『インディアスの破壊についての簡潔な報告』ラス・カサス:染田秀藤〈そめだ・ひでふじ〉訳(岩波文庫、1976年)】

 日経新聞の腰砕けぶりは「スミス」をフルネームで表記していないところに現れている。ウェブで調べたところ「マイク・スミス」のようだが情報らしい情報が殆ど見当たらず。

 日本が礼節を重んじる国であることがわかっていればこそ、スミスは芝居がかったパフォーマンスをしてみせたのだろう。やはり軍事力を持たねば一人前の国家として扱われないのだ。

 一方でこういう声もある。

アメリカが恐れる日本の通商交渉力:山下一仁

 交渉に携わった人々が国民に対して情報発信していない以上、我々は想像する他ない。

 その後の日米構造協議年次改革要望書という流れを見れば、太平洋戦争はおろか日米修好通商条約から何も変わっていないように思える。

 日本の保守がなぜ反米に向かわないのかが不思議でならない。

インディアスの破壊についての簡潔な報告 (岩波文庫)

「年次改革要望書」という名の内政干渉/『拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる』関岡英之

米国の退役軍人は毎年6000人が自殺している


戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

2013-04-27

長尾雅人と服部正明/『世界の名著1 バラモン教典 原始仏典』長尾雅人責任編集


『空の思想史 原始仏教から日本近代へ』立川武蔵

 ・長尾雅人と服部正明
 ・序文「インド思想の潮流」に日本仏教を解く鍵あり

『バガヴァッド・ギーター』上村勝彦訳
・『神の詩 バガヴァッド・ギーター』田中嫺玉訳
スピリチュアリズム(密教)理解のテキスト

 今読んでいる『世界の名著1 バラモン教典 原始仏典』長尾雅人〈ながお・がじん〉責任編集(中央公論社、1969年/中公バックス改訂版、1979年)の序文「インド思想の潮流」(長尾雅人、服部正明)がすこぶる面白い。私は数年前から日蓮の教えが初期仏教よりも、むしろバラモン教と親和性が高いことに気づいた。マンダラ&マントラという化儀(儀式性)は密教由来と考えられるが、その根っこはやはりバラモン教にあったと思われる。この持論の根拠となり得る記述をいくつか見出した。しかも決定的だ。

 続いて『世界の名著2 大乗仏典』長尾雅人責任編集(中公バックス、1978年)に取り組み、更に以下の書籍を読む予定である。

仏教の源流―インド (中公文庫BIBLIO)古代インドの神秘思想 (講談社学術文庫)認識と超越「唯識」―仏教の思想〈4〉 (角川文庫ソフィア)

産経新聞社が「国民の憲法」要綱を発表


 一石を投じる内容だと思う。各界は敏感に反応するべきだ。



2013-04-26

労働力の商品化/『人間の叡智』佐藤優


・労働力の商品化
読書人階級を再生せよ

 その論理(※『資本論』に書かれた資本主義発展の論理)のカギになる概念が、「労働力の商品化」です。人間が働く能力は、本来商品にされるものではなかったのに、商品にされたというのはどういうことか。労働者は働いて賃金をもらいますが、その賃金は三つの要素から成り立っている。
 一番目は、1カ月生活して、家を借りて、ご飯を食べ、服を買い、いくばくかのレジャーをする。それによってもう1カ月働くエネルギーが出て来る。そのための費用です。
 二番目の要素は、労働者階級の「再生産」。すなわち、子供を産み、育て、教育を受けさせ、労働者にして社会に送り出すまでの費用が賃金に入っていないといけないのです。独身者の場合は、将来のパートナーを見つけるためのデート代が入っていないといけない。そうでないと資本主義システムの再生産ができない。
 三番目は技術革新に対応するための教育の経費です。資本主義には科学技術の革新が常にある。労働者がそれに対応するための自己学習の費用が入っていないといけない。
 その三要素がないと資本主義はまともに回らないのです。ところが個別の資本は、少しでも搾取を強めようとする。だから二番目、三番目の要素は切られてしまいがちです。一番目の要素もどんどん切り詰めて行く。それによって搾取率を強化する。資本とは本来そういうものなのです。搾取は、不正なことではありません。労働者は嫌だったら契約しなければいいのだから、収奪ではない。収奪というのは、たとえば米を10トン作ったら地主が来て、そのうち6トンを持って行く。出さないと殺すと言う。これが収奪ですね。搾取は資本家と労働者の合意の上で成り立って、システムの中に階級闘争が埋め込まれている。だから自由平等といいながら自由でも平等でもない実態は、社会構造を見ないとわからないというのがマルクスの主張です。ちょっと難しい言い方でしょうか。要するに経営者がいい人、悪い人というのは別の話で、資本主義というシステムにおいては、労働者の取り分が減らされることは避けられないということです。

【『人間の叡智』佐藤優〈さとう・まさる〉(文春新書、2012年)】

 久し振りに佐藤本を読んだが、まあ凄いもんだ。語り下しでこれほどの内容なら、佐藤は執筆の時間を惜しんで語った方がよいかもしれぬ。

 著者の博覧強記は広く知られるところだが、飽くなき知への健啖(けんたん)ぶりが怪獣を思わせるほどだ。いかなる書籍であろうが佐藤にかかれば、鋼鉄製の歯で粉々に咀嚼され、野菜ジュースみたいにされてしまうのだ。まさに知の破砕機といったところ。

 具体的には次の通りだ。1ヶ月の読書量、平均150冊~200冊、うち熟読は5~6冊。書籍購入費は年間200万円、他に資料・データに200万円、勉強会に100万円。1日の読書時間、6時間。(※「東洋経済 特集/最強の「読書術」と佐藤優:e-徒然草」を参照した)

 実はまだ読み終えていない。あと20ページほど残っている。200ページあまりの新書が付箋だらけになってしまった。

 タイトルが『人間の叡智』となっているがミスマッチだと思う。内容からすると、「新・帝国主義ノススメ」「マルクスから読み解く21世紀の政治学」「新たなるエリート主義」といったところだ。佐藤が普及させたインテリジェンスという語は、私からすると叡智というよりは、むしろ戦略やリテラシー的色彩を帯びている。


 それでも尚、私は彼の著作を開かざるを得ない。学問のスタンダードを学ぶために。

 バブル経済が崩壊し、失われた10年を経て、労働者派遣事業の解禁が行われた。言い出しっぺはオリックスグループCEOを務める宮内義彦だ。この政策転換がデフレ化における格差拡大に拍車をかけた。

 売り上げから搾取するのではなくして、最初の賃金設定から既に搾取するわけだから、企業家としては利益を勘定しやすい。経団連はその後、ホワイトカラーエグゼンプションの導入を目論んだが実現しなかった。彼らは外国人労働者の輸入も再三にわたって推進しようとしている。

 ワーキングプアとは奴隷の異名であろう。貧困とは「ゆっくりと殺される」ことだ。とすると人口減少下での格差拡大はこの国を滅ぼす可能性が高い。



甘やかして、世界で勝てるのか ファーストリテイリング・柳井正会長が若手教育について語る


 今後私は「しまむら」へ行くことに決めた。

 柳井正は開き直っているにようにしか見えない。金持ち特有の傲慢さが脂(あぶら)のように滴り落ちる。

 お金は人々をだめにします。富者特有の傲慢さがあります。どの国でも、ごくわずかの例外を除いて、富者にはあらゆるものを──神々すらをも──ひねりつぶすことができるというあの特有の尊大な雰囲気があり、そして彼らは神々をも買うことができるのです。豊かさは金銭的な貯えによってだけではなく、能力の持ち主はまた、自分は他の人々より勝っている、彼らとは違うと感じます。このすべてが彼に一種の優越感を与えます。彼は、どっかりと腰かけて、他の人々が身もだえしているのを見守るのです。彼は、自分自身の無知、自分自身の精神の暗さに気づかないのです。お金と能力はこの暗さからの格好の逃げ口を提供します。結局、逃避は一種の抵抗であり、それはそれ自身の問題を生み出すのです。人生とは不思議なものです。無である人は幸いなるかな!

【『しなやかに生きるために 若い女性への手紙』J・クリシュナムルティ:大野純一訳(コスモス・ライブラリー、2005年)】

 富者は所有物の重みで必ず転落してゆく。っていうか転落して欲しいもんだね(笑)。いや実際は転落しているんだよ。所有への飽くなき欲望が常に恐怖を生むからだ。巨大な建築物は完成した瞬間から崩壊へと向かっている事実を忘れてはなるまい。

もっとも、けた外れに巨大な建造物は、往々にして人間の不安の度をなによりも如実に写しているものなのです

 巨大企業も一緒だ。


 少し前にこう呟いたのだが、本書を読んで更にその思いを深くした。

目撃された人々 35


常不軽菩薩

目撃された人々 34

2013-04-24

ジェイムズ・グリック


 1冊読了。

 12冊目『インフォメーション 情報技術の人類史』ジェイムズ・グリック:楡井浩一〈にれい・こういち〉訳(新潮社、2013年)/昨夜読了。532ページというボリュームだが一気読み。チャールズ・バベッジ~クロード・シャノン~アラン・チューリングが織りなす情報理論の系譜を文明史の一大絵巻にまでしてみせた。強いて文句をつけるなら最終章で、Wikipediaよりも宗教を取り上げるべきだった。ま、これは私の志向の問題ではあるが。本書を読んでから併読書籍に取り組むのがいいだろう。21世紀の教養として必ず読まれるべき一書である。

「100%今を味わう生き方」~歩く瞑想:ティク・ナット・ハン


歩く瞑想/『君あり、故に我あり 依存の宣言』サティシュ・クマール
等身大のブッダ/『小説ブッダ いにしえの道、白い雲』ティク・ナット・ハン
プラム・ビレッジ(フランス)のシスターが語る気づきと瞑想
ティク・ナット・ハン「食べる瞑想」

2013-04-23

新刊『伝統と革命 J・クリシュナムルティとの対話』J・クリシュナムルティ:大野純一訳(コスモス・ライブラリー、2013年)

伝統と革命―J・クリシュナムルティとの対話

インドの知識人たちとの30回にわたる対話録

「偉大な教師にまみえたからには、学びにいそしめ」(カタ・ウパニシャッド)という真摯な学びの精神でクリシュナムルティのまわりに参集したインドの知識人が、彼らの背景にあるインドの伝統的知識を引き合いに出しながら、様々なテーマについて話し合い、それぞれの意識とその中身である過去、心理的記憶、思考、悲しみ、死の恐怖、等々を徹底的に検証し直し、重荷としてのしかかっている「伝統」からの出口と、古い意識(脳)から抜け出し、新しい意識(脳)を生み出すこととしての「革命」の可能性を模索している。

 1947年以来、J ・クリシュナムルティは、インドにいる間、さまざまな文化・教養的背景から集まった一群の人々──知識人、政治家、芸術家、サンニャーシなど──と定期的に会い、対話してきた。この年月の間に、探究の方法論が熟し、具体的になった。本書の対話には、あたかも顕微鏡を通して見るかのように、クリシュナムルティの並外れて流動的で、広大でかつ精妙な精神と、知覚の働く過程が現れている。これらの対話は、しかしながら、単なる問答ではない。それらは意識の構造と性質への探索であり、精神とその運動、その境界、そしてそれを超越するものへの探究である。それはまた、変容の道の模索でもある。
 これらの対話にはいくつかのまったく多彩でまた条件づけられた精神の結集があった。そこには、クリシュナムルティの精神からの深い問いかけ、人間の心の深みを開示する容赦ない尋究があった。人は、〈限りなきもの〉(the limitless)の拡大と深化の目撃者であるのみならず、限られた精神へのその衝撃の目撃者でもある。そしてまさにこの探究が精神を柔軟にし、それをその即座の過去および幾世紀にもわたる条件づけの溝から解放する。(「緒言」より)

クリシュナムルティ著作リスト

2013-04-22

2013-04-21

Planet Earth: Amazing nature scenery

カダフィ vs. サウジアラビア国王(2003年)


 これは凄い。石油と暴力の親和性がよく見える。

パレスチナ国家認定の意味

スティーヴン・グリーンブラット、仙田章雄、升田幸三、霍見芳浩


 4冊挫折。

一四一七年、その一冊がすべてを変えた』スティーヴン・グリーンブラット:河野純治〈こうの・じゅんじ〉訳(柏書房、2012年)/「今から二千年前、真実はすでに記されていた。 ルネサンスの引き金となった書物とひとりの男の、奇跡の出会いの物語。全米図書賞、ピュリッツァー賞受賞」と帯文。出だしが緩慢で冗長。

数学者たちはなにを考えてきたか 見えてくる数学の歴史』仙田章雄〈せんだ・あきお〉(ベレ出版、2010年)/数学教師によるエッセイ。内容が物足りなかった。

名人に香車を引いた男 升田幸三自伝』升田幸三〈ますだ・こうぞう〉(朝日新聞社、1980年/中公文庫、2003年)/若いうちに読んでおくべきだった。

アメリカ殺しの超発想 「奴隷」日本よ、目を醒ませ! 制度疲労をすぐ正せ!』霍見芳浩〈つるみ・よしひろ〉(徳間書店、1994年)/著者は大変押しの強い人物で、田原総一朗をたじろがせた場面を一度見たことがある。小沢一郎批判がテーマか。興味深い裏話が山ほど出てくるのだが、如何せん文章にまとまりがなく破綻の様相を呈している。まるで頭に血が上った老人を見ているような気分になってくる。どこをどう読んでもアメリカの大学教授を務める人物とは思えない。

2013-04-17

おすだけベープ クリスタスプレー 120日分

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「フマキラー おすだけベープ クリスタスプレー 120日分」は、火も電気も電池も使わない、安心・安全のワンプッシュ蚊取りです。シュッ! と1回噴霧するだけで、必要なだけの薬剤が瞬時にお部屋(4.5~8畳)に広がり、効果が約12時間も続きます。また、既存の「おすだけベープ」から進化し、クリアボトルで残量がひと目で分かります。家中これ1台でOK! ハエにも効きます。120日分。防除用医薬部外品。

ボストンマラソン 爆弾テロの爆発の瞬間 まとめ動画




テロ ボストンマラソンゴール地点爆破 投稿者 ocean1140

クリシュナムルティ


 1冊読了。

 11冊目『自己の変容 クリシュナムルティ対話録』クリシュナムルティ:松本恵一訳(めるくまーる、1992年/新装版、2000年)/再読。トイレに持ち込んでぱらりと開いたのが運の尽き。結局最初から読み通してしまった。これはピアニストのアラン・ノーデが記録し編んだものだ。アラン・ノーデはクリシュナムルティと6年間も行動を共にしたそうだ。それにしてもクリシュナムルティの対話は凄い。何かを教えようとしたり、励ましたり、影響を与えようとする姿勢が微塵もない。時に冷酷と思えるほど徹底している。励ましは一時的な力を与えるが結局慣性の法則にとどまり、やがて惰性に陥り停止する。また励ましを好む人ほど励ましに依存するようになるものだ。クリシュナムルティは自分を権威に祭り上げることを許さなかった。私は彼の中にブッダを見る思いがする。

2013-04-16

サッチャーに苦しめられた人々





Spike

非核三原則

被災地で酔い潰れた自衛官


 2011年3月30日のツイートである。




大川小の行方不明者捜索自衛官に勇気を与えた小学生の手紙

2013-04-15

ジェイムズ・グリック


インフォメーション 情報技術の人類史』ジェイムズ・グリック:楡井浩一〈にれい・こういち〉訳(新潮社、2013年)/532ページの大冊。200ページまで読了。併読書籍を総ざらいする必要あり。1690年に哲学者のジョン・ロックが定義を【定義】した(P80)。アイザック・ニュートンは壮大な研究に着手した際、時間、空間、場、運動、質量などの単語を定義することから始めなければならなかった。本書で初めてチャールズ・バベッジを知った。数学者にしてマルチ技術者でもあったバベッジは機械式計算機(階差機関)を思いつく。この計算機の行く末を一目で見抜いたのが詩人バイロンの一人娘エイダであった。後にバベッジとエイダは解析機関の共著をあらわすが、主導権を握ったのは若きエイダで、二人の概念はアルゴリズムとプログラミングを志向していた。

 バベッジは未来に目を向けながら、とりわけひとつの真理に特別な役割を見ていた。それは「“知は力なり”という金言」だった。バベッジはこの言葉を、字義どおりに理解していた。知は「それ自体が物理的な力を生み出す」と断言した。(P159)

脳は宇宙であり、宇宙は脳である/『意識は傍観者である 脳の知られざる営み』デイヴィッド・イーグルマン

『インフォメーション 情報技術の人類史』ジェイムズ・グリック:楡井浩一訳(新潮社、2013年)


情報理論の父クロード・シャノン

 これはオススメ。個人的にはプロローグだけでも2000円の価値はあると思う。併読書籍も挙げておこう。

インフォメーション: 情報技術の人類史

 言葉も、生命も、宇宙さえも――すべては「情報」である! 壮大な文明史。人類は太古からあらゆる手段でメッセージを伝えあってきた。アフリカ奥地のトーキング・ドラムに始まり、文字の発明や辞書製作など古代からの叡智、近代の計算機や遠隔通信技術の開発、そして現代の遺伝子解読や量子力学と情報理論の結合まで、「情報」を操る数多の試みを見つめ直し、壮大なスケールで世界の本質を問い直す。

ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い史上最大の発明アルゴリズム: 現代社会を造りあげた根本原理(ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (ハヤカワ文庫 NF 381)宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?

苫米地英人、宇宙を語るプルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

1ビットの情報をブラックホールへ投げ込んだらどうなるか?/『ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い』レオナルド・サスキンド
『史上最大の発明アルゴリズム 現代社会を造りあげた根本原理』デイヴィッド・バーリンスキ
『宇宙をプログラムする宇宙 いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?』セス・ロイド
生命とは情報空間と物理空間の両方にまたがっている存在/『苫米地英人、宇宙を語る』苫米地英人
文字を読む脳からデジタルな脳への移行

フランク・ウィルチェック著『物質のすべては光 現代物理学が明かす、力と質量の起源』が文庫化

物質のすべては光: 現代物理学が明かす、力と質量の起源 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫―数理を愉しむシリーズ)

 離れるほど引きあう力が強くなる――本書の著者ウィルチェックは、クォークを結びつける相互作用がもつ不思議な性質を説明する「漸近的自由」の発見により、ノーベル賞を受賞した。本書は質量の正体は何か? という問いに始まり、忘れ去られた「エーテル」の思いがけない可能性や、漸近的自由によって重力が他の力と同じ枠組で捉えられることを示し、来たるべき統一理論を展望する、精緻かつ大胆な知的冒険の書である。

素粒子衝突実験で出現するビッグバン/『物質のすべては光 現代物理学が明かす、力と質量の起源』フランク・ウィルチェック

民意というのは電通と自民党が赤坂の料亭で決めることだ


2013-04-14

思い出の地


 多分いつの日か私はここを訪れるに違いない。「止まれ」って書いてあったんだな(笑)。雨の日の十字路。


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花を愛でる人は多いが幹を見る人は少ない


 一を聞いて万を知る。一葉落ちて天下の秋を知る。花を通して根が見えるかどうか――そこで想像力が問われる。

これでいいのか大手メディア 首相と会食とまらない 社長に続き政治部長・論説委員長らも


「ペンは剣より強いけど金に弱い」

2013-04-10

「ペンは剣より強いけど金に弱い」


ペンは剣よりも強し
これでいいのか大手メディア 首相と会食とまらない 社長に続き政治部長・論説委員長らも

ティム・ワイナー著『CIA秘録 その誕生から今日まで』が文庫化

CIA秘録〈上〉―その誕生から今日まで (文春文庫)CIA秘録〈下〉―その誕生から今日まで (文春文庫)

 諜報によって第二の真珠湾攻撃を防ぐべく創設されたアメリカ中央情報局=CIA。だが、その60年に及ぶ歴史は、失敗と欺瞞の連続だった。トルーマンからクリントン、ブッシュ・ジュニアの時代まで、超大国の諜報機関がいかに転落の道を歩んだか、5万点を越す機密解除文書、300人以上の証言など、すべて実名の情報で明らかにする驚愕の書。全米図書賞受賞。

噂、伝聞一切なし。日本版編集者が伝える本書の「凄味」

1.5万点の機密解除文書。10人の元長官を含む300人以上のインタビュー すべて実名証言で書かれた「CIAの本当の歴史」
2.CIAの秘密工作がいかに失敗を重ね、アメリカの国益を損ない、それをいかに隠蔽したかを暴露。
3.全米で30万部のベストセラー、全米図書賞を受賞した本書(原題『Legacy of Ashes』)に CIAは公式ホームページで必死の反論を掲載する事態に。
https://www.cia.gov/news-information/press-releases-statements/press-release-archive-2007/legacy-of-ashes.html
4.日本版のために著者は2章分を書き下ろし。「CIAによる自民党に対する秘密献金」「日米自動車交渉での経済諜報」などが明らかに。
5.嘘をつくことで成り立つ「大義」のもと壊れていく秘密工作本部長の心。 猟銃で頭を打ち抜き、病院の窓から飛び下りる幹部たちの「心の闇」を描くにいたって本書は黙示禄的な凄味を帯びる。

2013-04-01

『すてきなあなたに』大橋鎭子〈おおはし・しずこ〉編著(暮しの手帖社、1975年)


すてきなあなたに

 1969年から連載が続く『暮しの手帖』誌の人気エッセイです。実際に目でみて素敵だと思ったこと、人と接している時に感じた素敵なこと、心に深く染み込んでいったこと、または食事の時に美味しかったものとそのレシピなど、日常の生活で感じて、メモに書き留めたものを綴っています。

すてきなあなたに 2巻すてきなあなたに 3巻すてきなあなたに〈4〉すてきなあなたに〈5〉

湾岸戦争へと導いたナイラの証言


『幻の大量破壊兵器』はいかに捏造されたかイラクの脅威を誇張し続けたブッシュ政権の情報操作と戦争の大義を再検証する
戦争は情報操作によって意図的に作られる
“ウソの戦争”
戦争は情報操作によって意図的に作られる
メディアのウソを見抜け








ヒル・アンド・ノウルトン・ジャパン
湾岸戦争での戦争プロパガンダ事件
消費を強制される社会/『浪費をつくり出す人々 パッカード著作集3』ヴァンス・パッカード