古本屋の殴り書き(旧)
「ただ独り、不確かな道を歩め」エリアス・カネッティ
2015-02-03
松村高夫、矢野久
1冊挫折。
『
大量虐殺の社会史 戦慄の20世紀
』松村高夫、矢野久編著(ミネルヴァ書房、2007年)/最悪の学術書であると思う。松村の序章は力のこもった内容だが終盤で馬脚を露(あらわ)わしている。それにしてもこの無感情ぶりは何に由来するのか? 人間を置き去りにした学問は無残である。ひょっとすると彼らは殴られた経験すらないのかもしれない。机上で大量虐殺を扱う愚行を私は嗤(わら)う。唾棄すべき本だ。ミネルヴァ書房の見識を疑う。
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