2013-05-06
フレデリック・ルノワール、佐藤優、宮崎哲弥、呉智英、ほか
4冊挫折、3冊読了。
『シャノンの情報理論入門』高岡詠子(講談社ブルーバックス、2012年)/『インフォメーション 情報技術の人類史』の前に読んでおくべきだった。文章に締まりがない。
『ツァラトゥストラ 1』ニーチェ:手塚富雄訳(中公クラシックス、2002年)/満を持して臨んだが訳文が肌に合わず。岩波か筑摩で再チャレンジする予定。
『退屈 息もつかせぬその歴史』ピーター・トゥーヒー:篠儀直子訳(青土社、2011年)/期待外れ。というか私の予想が誤っていた。トム・ルッツの系統と思い込んでいた。
『人類の宗教の歴史 9大潮流の誕生・本質・将来』フレデリック・ルノワール:今枝由郎訳(トランスビュー、2011年)/前著と比べるとテーマが総花的すぎて散漫な印象を抱いた。こういうのは新書でやるべきだと思う。
13冊目『人間の叡智』佐藤優(文春新書、2012年)/これはオススメ。TPP賛成の理由も理解できた。既に書いた通り「新・帝国主義ノススメ」「マルクスから読み解く21世紀の政治学」「新たなるエリート主義」といった内容である。原発問題、橋下現象も取り上げている。一々ご説ごもっともなんだが、やはり佐藤の視線があまり好きではない。プラグマティックな保守主義といってよいだろう。
14冊目『フィボナッチ 自然の中にかくれた数を見つけた人』ジョセフ・ダグニーズ文、ジョン・オブライエン絵:渋谷弘子訳(さ・え・ら書房、2010年)/久々の絵本である。微妙。絵はいいのだが創作物語として読むべきだろう。毒が無さすぎて淡い。
15冊目『知的唯仏論』宮崎哲弥、呉智英〈くれ・ともふさ〉(サンガ、2012年)/面白くて一日で読んでしまった。博覧強記といえば佐藤優に次ぐのが宮崎哲弥。1日6冊、月に200冊は読破するというのだが凄い。まあとにかく知識が豊富で、創価学会のマンガにまで目が行き届いている。大変勉強になったが、宮崎の仏教アプローチは知に傾きすぎて人間から離れているように見える。つまり抜苦与楽(=慈悲)の実践が感じられない。
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