アメリカのテレビ番組「HEROES」にタイムトラベルができる日本人超能力者が登場する。彼は何度も何度も過去を修正するために時間旅行を続ける。これが輪廻の正体だ。
— 小野不一 (@fuitsuono) June 22, 2013
「HEROES」のピーター役が目を惹く。トム・ハンクスによく似ている。
— 小野不一 (@fuitsuono) June 22, 2013
「HEROES」がつまらないのは、新自由主義的にストーリーが際限なく膨張しているため。5~6人でシナリオを書いているのかもね。
— 小野不一 (@fuitsuono) June 22, 2013
「HEROES season.3」の出来が酷い。似たような能力者を登場させ、善と悪を入れ替えるという離れ業。更に過去と未来を行き来しすぎてわけがわからなくなる。結果的にストーリーを焼き直しただけの六道輪廻で終わっている。
— 小野不一 (@fuitsuono) June 25, 2013
「HEROES」はseason.4 ep 02まで見たが、もう限界だな。支離滅裂すぎて頭がおかしくなってくる。
— 小野不一 (@fuitsuono) June 29, 2013
「HEROES」はキリスト教のパロディだな。
— 小野不一 (@fuitsuono) July 1, 2013
で、結局見ました。最後まで。この文章を書くためにね。
私がこのドラマを見た目的はアメリカ社会におけるスピリチュアリズムの影響を探ることであった。直ぐに気づいたのは超能力者を見る眼差しが日米で異なる事実であった。日本の場合は2ちゃんねらーがよく書く「ネ申」は人間を超越して神に近づく意味であると思われるが、アメリカの場合は明らかに「神の使い」すなわち天使的要素が強い。つまり神と超能力者の間に働くベクトルが正反対なのだ。
これがわかるとドラマは俄然キリスト教臭さを増す。カンパニーが教会で、サイラーは悪魔だ。クレアの父ノア・ベネット(※方舟建造者と同じ名前)は教会の忠実な僕(しもべ)。ネイサンとピーター兄弟はカインとアベル。ファイナル・シーズンに登場するカーニバルはジプシーを思わせるが位置的にはユダヤ人だろう。主役級の能力者(※ドラマ中で超能力者という言葉は使用されていない)であるピーターとクレアはイエス役を務める。
日本人からするとドラマは終始、支離滅裂な展開となっている。もちろんキリスト教の支離滅裂ぶりに起因するものだ。物語は破綻をきたし、結局打ち切りとなったようだ。
超能力への憧れ自体がアメリカ社会の行き詰まりを示している可能性は高い。経済的困窮が続くと人は英雄を待望するようになるものだ。
・HEROES / ヒーローズ
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