2014-12-13

吉田加南子、太田邦史、松木武彦、他


 5冊挫折。

モサド、その真実 世界最強のイスラエル諜報機関』落合信彦(集英社、1981年/集英社文庫、1984年)/30年振りに落合信彦を読んだ。モサド幹部へのインタビューで構成されている。モサド礼賛に傾くのは仕方がないだろう。刊行された時代を思えば、まだまだパレスチナ・ゲリラ=悪人という雰囲気であったはずだ。

ヴィゴツキー入門』柴田吉松〈しばた・よしまつ〉(寺子屋新書、2006年)/ツイッターで見掛けたヴィゴツキーの言葉が気になり読んでみた。ヴィゴツキーは「心理学におけるモーツァルト」と称されているらしい。児童心理学、発達心理学の要素が強い。結核のため37歳で死亡。わずか17年間の学究生活であった。

日本の歴史一 列島創世記 旧石器・縄文・弥生・古墳時代』松木武彦(小学館、2007年)/良書。写真が豊富で、活字も大きく、行間にも余裕がある。世代を超えた定住が「サト」という空間を生んだという件(くだり)や環状集落の話が興味を惹く。私の興味が近代史に傾いているため、どうしても読むスピードが遅くなる。ゆくゆく再読するかも。

エピゲノムと生命 DNAだけでない「遺伝」のしくみ』太田邦史〈おおた・くにひろ〉( ブルーバックス、2013年)/これまた良書。「生物の重要な一つの側面は、『情報』なのではないか」との指摘が鋭い。

吉田加南子詩集』吉田加南子〈よしだ・かなこ〉(現代詩文庫、1997年)/飛ばし読み。ソニア・リキエルに関するエッセイが面白かった。

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