・『暗黒宇宙の謎 宇宙をあやつる暗黒の正体とは』谷口義明
・アーサー・エディントンと一般相対性理論
・『宇宙はなぜこんなにうまくできているのか』村山斉
・『ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い』レオナルド・サスキンド
蛇足ですが、エディントンは会期中、「一般相対論は大変難解で、理解しているのは世界に3人しかいないというのは本当か?」という質問を受けたそうです。対して何も答えないエディントンに質問者は「謙遜しなくてもよいのでは?」と再度返答を促します。するとエディントンは「私とアインシュタインのほかは誰だろうかと思ってね」と答えたと伝えられています。一般相対論の難解さと、自信に満ちたエディントンの心境がよくわかるエピソードです。
【『ゼロからわかるブラックホール 時空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム』大須賀健〈おおすが・けん〉(ブルーバックス、2011年)】
スティーヴン・ホーキング著『ホーキング、宇宙を語る ビッグバンからブラックホールまで』
で紹介されているエピソードが一般的だがもっと正確な記述があったので紹介しよう。
正真正銘の教科書本だ。自分の思い込みがいくつも訂正された。例えば赤方偏移など。読書量が多いことは何の自慢にもならないが(単なる病気のため)、知識が正確になるのは確かである。
そのアーサー・エディントンがブラックホールの存在を理論的に導いた教え子のスブラマニアン・チャンドラセカールを徹底的に批判する。功成り名を遂げた科学者ほど新しい理論を受け容れることが難しいようだ。
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