2012-11-16
ロメオ・ダレール、宮城谷昌光、白川静、ダン・S・ケネディ、大野栄一、アルボムッレ・スマナサーラ、安冨歩
6冊挫折、3冊読了。
『なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか PKO司令官の手記』ロメオ・ダレール:金田耕一訳(風行社、2012年)/ボリュームがあり過ぎる。20代、30代であれば必読のこと。ルワンダの資料としては超一級であることは論を俟(ま)たず。
『沈黙の王』宮城谷昌光〈みやぎたに・まさみつ〉(文藝春秋、1992年/文春文庫、1995年)/冒頭の「沈黙の王」を読むだけでも買い。漢字誕生の瞬間を鮮やかに描く。その他は淡くて私の口には合わなかった。
『漢字 生い立ちとその背景』白川静(岩波新書、1970年)/時間のある時に再読する。文体が硬質なため読み進むのに時間を要する。漢字そのものが呪術であることがよくわかる。
『ビジネス版 悪魔の法則 ポジティブ思考のウソを斬る』ダン・S・ケネディ:池村千秋訳(阪急コミュニケーションズ、1999年)/実はまだ読んでいるのだが多分挫ける予定だ。文章が洗練されていて心地よいのだが、如何せん私が必要とするジャンルではない。
『電卓で遊ぶ数学 これぞ究極の電卓使用術』大野栄一(ブルーバックス、1992年)/50歳近くなって、加減乗除以外の使用法を知らないことに唖然として取り寄せた。これは必要に応じて読む。
『自分を変える気づきの瞑想法』アルボムッレ・スマサーラ(サンガ、2004年/増補改訂版、2011年)/参考にならず。形式に傾きすぎ。
64冊目『心は病気 役立つ初期仏教法話 2』アルボムッレ・スマナサーラ(サンガ新書、2006年)/これはオススメ。できれば『怒らないこと』を先に読んだ方がよい。
65冊目『死後はどうなるの?』アルボムッレ・スマナサーラ(国書刊行会、2005年/角川文庫、2012年)/ふむ、アルムッレ・スマナサーラは死後の生命を信じていることが判明した。やはり部派仏教もダメか。大乗と共に啓典宗教化した事実がよくわかった。でもまあ、その辺の大乗仏教よりもはるかにいいよ。
66冊目『原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語』安冨歩〈やすとみ・あゆむ〉(明石書店、2012年)/これは凄い。感嘆した。2日で読了。そのしなやかで強靭な知性が岡真理や友岡雅弥と似ている。3人で鼎談(ていだん)をさせたいものだ。本書の普遍性に気づく人がどれほどいるだろうか? 「歴史という物語が改竄(かいざん)される様相」を描いているのだ。私の好みとしては、スタンレー・ミルグラムや進化科学・認知科学に結びつけて欲しかったが、まあそれは望みすぎというものだ。これほどの内容でありながらブログをまとめたという事実に驚嘆した。あらゆる組織・集団が安冨歩を必要としてる。
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