2011-09-23

子供の絵に見られる世界観の発達


 子どもたちは幼いとき平面的な絵を描きます。年長になると、それが立体的になってくる。このような表現様式の発達は、子どもに見える世界、つまり子どもの世界観の発達に対応しているのでしょう。子どもに影の存在を教え、より現実に近い知覚を与えるもの、それが父の存在の認識です。父存在(それは神と呼ばれることもあります)の掟に従って生きるほかない自己を認識すること、それによって子どもは人間になるのです。

【『インナーマザーは支配する』斎藤学〈さいとう・さとる〉(新講社、1998年)】

インナーマザーは支配する―侵入する「お母さん」は危ない

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