古本屋の殴り書き(旧)
「ただ独り、不確かな道を歩め」エリアス・カネッティ
2011-09-13
喝采なき舞台で会釈を
観客のいない舞台。彼女が会釈するのは記憶に収まる過去の客であろうか。あるいは明日の客であろうか。それとも……。後ろ姿にはその人の生きざまが現れる。前は繕(つくろ)えるが後ろは誤魔化しようがない。顔は鏡で確認できるが背中を見ることはできない。喝采なき舞台の静かな佇(たたず)まいが深い余韻を残す。
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
モバイル バージョンを表示
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿