1冊挫折。
『
神は妄想である 宗教との決別』リチャード・ドーキンス:垂水雄二〈たるみ・ゆうじ〉訳(早川書房、2007年)/過去に二度挫けている。それもあっさりとだ。三度目の正直ということでギアは噛み合ったのだが、残り百数十ページでやめた。段々と後味が悪くなってきた。自分でも理由がはっきりしない。確実なのは辛辣極まりないユーモアは面白いのだが、ニコラス・ウェイドほどの説得力はないことだ。『
宗教を生みだす本能 進化論からみたヒトと信仰』を読んだ後ではインパクトに欠ける。とにかくパラグラフが長いため、どうしても冗長に感じる。ただし米国の宗教情況を思えば致し方ない側面もあろう(ドーキンスはイギリス人)。キリスト教を中心とするドグマ性を真っ向から暴いてみせたという点で歴史的一書になると思われる。ドーキンスは来日した時のインタビューで「仏教は宗教ではない」と発言し、哲学と位置づけている。
0 件のコメント:
コメントを投稿