1冊挫折、1冊読了。
『
伝説のトレーダー集団 タートル流 投資の黄金律』カーティス・フェイス:飯尾博信+常盤洋二監修、楡井浩一〈にれい・こういち〉訳(徳間書店、2009年)/前著『
伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術』とは打って変わって完全なビジネス書となっている。タイトルに難あり。徳間書店の下劣な営業姿勢が窺える。挫けたものの4分の3以上は読んだ。良書である。ただし読み手の資質が問われる。『リスクマネジメントの黄金率』にすれば、確実に売れたことだろう。
28冊目『
ブッダの人と思想』中村元〈なかむら・はじめ〉、田辺祥二、大村次郷・写真(NHKブックス、1998年)/中村がNHKテレビで話した内容を田辺が編んだ作品。初期経典に手をつけようと思いながら中々進んでいないのだが、本書から開始しようと決意した次第である。秀逸なテキスト。ブッダの内省と中村の内省が響き合っているのだろう。時折、違和感を覚える言い回しがあるのだが特筆すべきほどでもない。ただし、時間論的視点を欠いている。仏教の思想性は時間論で捉えるのが手っ取り早いというのが私の持論だ。
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