・『究極の身体(からだ)』高岡英夫
・『フェルデンクライス身体訓練法 からだからこころをひらく』モーシェ・フェルデンクライス
・『心をひらく体のレッスン フェルデンクライスの自己開発法』モーシェ・フェルデンクライス
・内発動理論
・『ウィリアム・フォーサイス、武道家・日野晃に出会う』日野晃、押切伸一
・『大野一雄 稽古の言葉』大野一雄著、大野一雄舞踏研究所編
・『武学入門 武術は身体を脳化する』日野晃
・『気分爽快!身体革命 だれもが身体のプロフェッショナルになれる!』伊藤昇、飛龍会
・『月刊「秘伝」特別編集 天才・伊藤昇と伊藤式胴体トレーニング「胴体力」入門』月刊「秘伝」編集部編
・『火の呼吸!』小山一夫、安田拡了構成
・『新正体法入門 一瞬でゆがみが取れる矯正の方程式』佐々木繁光監修、橋本馨
・『仙骨姿勢講座 仙骨の“コツ”はすべてに通ず』吉田始史
・『ストレス、パニックを消す! 最強の呼吸法システマ・ブリージング』北川貴英
【 内発動的動きとは、肩甲骨、股関節など体幹部が主動。四肢は受動的に動くため、手足に力はいれません。
これに対し、腕や足などの四肢に力を入れて動くものを外発動と呼んでいます。】
【『運動能力は筋肉ではなく骨が9割 THE内発動』川嶋佑〈かわしま・ゆう〉(東邦出版、2018年)以下同】
「筋肉よりも骨」を重視したのは甲野善紀〈こうの・よしのり〉だ。ただ甲野の著書は理窟が勝ちすぎていてあまり好きではない。また部分的な動きに囚われすぎているような気がする。私の意識は体幹から骨へと向かった。ちょうどそんな頃に本書を読んだのだが、よもや空手本だとは思わなかったので肩透かしを食らった思いがした。だが今、再読の必要性を感じている。日野晃から伊藤昇に至って初めて意味が理解できるようになったためだ。
人の意識は手足の指先という末梢に重きを置いて全身の筋肉を動かすことができなくなる。自転車に乗り始めた頃、ふくらはぎの筋肉が発達するのも足先を使ってハムストリング(大腿二頭筋)が動いていない証拠である。また歩行障害がある人を見ると殆どの人が爪先から脚を動かそうとしている。これがつまづきの原因となる。
文明は人体から自然を奪った。我々の体は不自由だ。特に坐る時間が長くなるにつれて腰痛などの障害が露(あら)わになった。坐っている時は脚の筋肉が使われていない。先日、武田邦彦が虎ノ門ニュースで「女性の方が長生きするのは台所仕事で立っていることも一つの理由だ」と語っていた。
空手には、前足の爪先を少し内に向けた三戦(さんちん)立ちという立ち方があります。この姿勢は、脚の内側に重心が乗せやすい立ち方です。
この立ち方で、後ろ足を一歩前に出し、脚を無反動化したまま全身する練習をしてみましょう。【ポイントは、重心線が両足の中心に置かれたまま、左右にブレないで前進することです。】
歩く際も同様、足裏を内側重心にし、地に着く脚を無反動化することで無軸歩行となります。
誤解してはならない点は「膝を内側に向けて歩け」ということではないのです。
脛骨が前方から見て垂直になるように心掛けると、必然的に足裏は内側重心になります。
ちなみに【草履を履くと、親指と他の4本の指を分けるように紐が付いていることで、意識的に足裏が内側重心となります。】
草履は、車も自転車もなく、長時間歩くことが多かった昔の日本人が、疲れずに長時間歩けるよう、脚の無反動化を促すために工夫された知恵なのかもしれません。
私はギョサンを愛用しているので理解できる。要は足指(そくし)で地面を捉えようとすると自ずから爪先は内向きとなるのだ。
川嶋がいう三戦(さんちん)歩行は大転子ウォーキングとは異なる。能の摺(す)り足に近い。大雑把に言ってしまえば大転子ウォーキングとナンバ歩きの中間である。日野晃の歩行もこれに近い。
内発動理論とは鞭(むち)の動きである。内側を動かすことで遠心力を働かせるのだ。体幹から関節を動かせるようにならないと実感することが難しい。
・筋肉は螺旋状に動く/『カラダのすべてが動き出す!“筋絡調整術” 筋肉を連動させて、全身を一気に動かす秘術』平直行
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