・大川隆法の腕時計やスーツは特注品で一度しか使わない
・『カルト村で生まれました。』高田かや
・『洗脳の楽園 ヤマギシ会という悲劇』米本和広
・『カルトの子 心を盗まれた家族』米本和広
・『カルト脱出記 エホバの証人元信者が語る25年間の記録』佐藤典雅
・『杉田』杉田かおる
・『小説 聖教新聞 内部告発実録ノベル』グループS
・『マインド・コントロール』岡田尊司
・『服従の心理』スタンレー・ミルグラム
もうひとつ私が伝えたいのは、幸福の科学を熱心に進行されている信者さんに、「そんなことにお金や時間を費やしても、いいことは何もありませんよ」というメッセージです。
信者の方々は、教団にお布施をします。お金持ちならポンと何百万円も出せるかもしれませんが、普通の方にとってはなけなしのお金であるはずです。そういう貴重な5000円や1万円が、希望されているような神聖な使われ方をしていないことを知ってほしい。
皆さんが身を削るような思いでお布施をしたお金は、隆法が「世界に一つしかないんだ」と自慢するウン百万円やウン千万円の腕時計のほか、女性幹部の高い給料やアクセサリーに化けています。
隆法の腕時計は、基本的に特注です。しかも、基本的に1回しか着けません。特に東京ドームなどの大きなイベントの際につけるものは、1回しか使いません。宝石がキンキラキンにちりばめられているお袈裟(けさ)もウン百万円しますが、やはり基本的に1回しか使いません。
普段着るスーツも全て特注です。大手デパートの外商がやって来て、注文します。隆法にはファッションセンスがないので、女性秘書の方が選びますが、似合っているかどうかは疑問です。そうやってあつらえたスーツも、やはりほぼ1回しか着ません。
大川隆法は至高神「エル・カンターレ」なので、神が身に着けた服や時計は、すべて宝物(ほうもつ)という扱いです。
【『幸福の科学との訣別 私の父は大川隆法だった』宏洋〈ひろし〉(文藝春秋、2020年)】
ロングインタビューをもとに構成した独白記。平凡というよりは凡庸な印象あり。表紙の顔写真は死んだ魚のような目で、「ひろし」という名前もボヤキ漫談を連想してしまう。
教団側はかなり慌てたようで、「宏洋〈ひろし〉問題」に関する書籍を7冊も発行している。よほど都合が悪いのだろう。至高神も醜聞には弱いようだ。叛逆者を鞭打つのは創価学会にも共通する。両教団は宗教団体というよりも、ミニ独裁主義国家の様相を呈している。
何を信じるかは人の自由である。お金だって好きなだけ出せばいいだろう。他人がどうこう口を挟む話ではない。否、信者諸兄は更なる信仰心を燃やして、自らがたとえ飢えようとも教団に喜捨すべきである。そう焚き付けておこう。