5冊読了、というのは真っ赤な嘘だ。読み終えていないのだがカウントしてしまえ。
49~53冊目『寺田寅彦随筆集 全五冊』寺田寅彦(岩波文庫、1947年)/読書家にとって垂涎の随筆と言い切っておこう。実はまだ30ページほどしか読んでいないのだが、私は山海の珍味のごとく少量ずつ楽しむことにした。だから、あらん限りの忍耐力を総動員して遅読に挑む。この滴り落ちるような懐かしさは何なのか? 「ああ、私も日本人であったのだ」という感慨がどっと押し寄せてくる。巻頭の「どんぐり」に胸を突かれた。1963年改版となっており、それ以前のものは旧漢字である。唯一の難点は活字が小さいこと。折を見つけてワイド版を入手しようと思う。以下の順番で読むのも一興か。
ワイド版第一巻 ワイド版第二巻 ワイド版第三巻 ワイド版第四巻 ワイド版第五巻
・枕がないことに気づかぬほどの猛勉強/『福翁自伝』福澤諭吉
・日清戦争に反対した勝海舟/『氷川清話』勝海舟:江藤淳、松浦玲編
・『銀の匙』中勘助
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