・『火の呼吸!』小山一夫、安田拡了構成
・恐怖心をコントロールする
・呼吸法(ブリージング)
・呼吸をコントロールする
・武の思想と知恵 平直行✕北川貴英
・『火の呼吸!』小山一夫、安田拡了構成
・『「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!』藤本靖
・『BREATH 呼吸の科学』ジェームズ・ネスター
・『釈尊の呼吸法 大安般守意経に学ぶ』村木弘昌
・悟りとは
恐怖心は筋肉を緊張させます。これこそが恐怖心が肉体にもたらす最大の足かせです。皆さんも突然の大きな音に驚いてビクッ! とすくみ上がった経験があるかと思います。人間は何かに驚くと、反射的に筋肉が緊張し、呼吸が浅くなります。
【『ストレス、パニックを消す! 最強の呼吸法システマ・ブリージング』北川貴英(マガジンハウス、2011年)以下同】
「交感神経の興奮が抑えられ、副交感神経の働きが優位になっている状態」(Wikipedia)をリラクゼーションという。自律神経系の一部を構成する副交感神経系を古来、日本では「肚」(はら)とか「肝」(きも)と呼んだのだろう。泰然自若として動かない落ち着きに人物の大きさが表れる。
リラクゼーションの本意にかなうのは瞑想・ヨガ・呼吸法であると私は考える。ま、かじった程度しかやってないのにでかい顔をするのはいつもの悪い癖だが付き合ってくれ給え。
「短気は損気」というが瞑想やヨガをやってみるとよくわかる。体が硬い私にとって結跏趺坐(けっかふざ)は苦痛以外の何ものでもないし、ヨガのまったり感を堪(た)えるのは難しい。そこで目をつけたのが歩く瞑想である。
・「100%今を味わう生き方」~歩く瞑想:ティク・ナット・ハン
・歩く瞑想/『君あり、故に我あり 依存の宣言』サティシュ・クマール
だがこれも長続きしなかった。歩くスピードがどんどん速くなるのだ。もちろん筋力をつけるためで、現在を犠牲にして未来を目指す行為は瞑想の否定である。
ところがシステマブリージングはやってみると中々よい。動きと呼吸のマッチングに面白味があるのだ。
もう少し強い負荷が欲しい人には「スクエアブリージング」をおすすめします。息を吸う時と吐く時の間に息を止めるプロセスをはさむのです。
1.吐きながら1歩歩きます。
2.止めながら1歩歩きます。
3.吸いながら1歩歩きます。
4.止めながら1歩歩きます。
5.これを1~3分続けたら、同じことを2歩のペースでやります。つまり2歩吐き、2歩止め、2歩吸い、2歩止めるサイクルを繰り返すのです。
6.1~3分ほど続けたら、3歩、4歩~10歩と徐々に歩数のサイクルを増やし、10歩まで行ったら9歩、8歩と徐々に歩数を戻します。
7.1歩まで戻ったらおしまいです。
歩数が増えるほど息を止めるのが苦痛になってきます。吸い過ぎでも吐き過ぎでもない、一番楽に息を止めていられる空気の量を見出しましょう。するとこれまでよりも厳密に自分の呼吸と姿勢をチェックすることができるはずです。息を止めることで緊張が生まれたら、その部位を軽く動かしたりして緊張を分散させるようにしましょう。息を止めるという負荷の中で快適さを保ち、かつ冷静に回復するのがこのエクササイズのポイントです。
早速実践したところ「お、いい感じだな」という手応えがあった。悟れそうな気になった(笑)。これを応用してストレッチや筋トレを行う際に「呼吸を見つめる」ことを意識するようになった。体をコントロールするのは意識であるが、呼吸をコントロールするには意識と無意識の間を行ったり来たりする必要がある。
「生きる」とは「息する」の謂(いい)である。すなわち息を止めることは死に通じる。呼気と吸気の間で死を自覚すれば、瞬間瞬間に世界は新しく生まれ変わることだろう。多分それが事実なのだ。自我が永続するという錯覚が世界を永続させている。自我が消滅すれば世界は常に新しい。
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