2018-09-08
目次/『人種戦争 レイス・ウォー 太平洋戦争もう一つの真実』ジェラルド・ホーン
・『奴隷とは』ジュリアス・レスター
・『砂糖の世界史』川北稔
・『インディアスの破壊についての簡潔な報告』ラス・カサス
・『ナット・ターナーの告白』ウィリアム・スタイロン
・『生活の世界歴史 9 北米大陸に生きる』猿谷要
・『アメリカ・インディアン悲史』藤永茂
・『メンデ 奴隷にされた少女』メンデ・ナーゼル、ダミアン・ルイス
・『エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ』ジョン・パーキンス
・『アメリカの国家犯罪全書』ウィリアム・ブルム
・目次
・ポリティカル・コレクトネスは白人による人種差別を覆い隠すために編み出された概念
・『アーロン収容所 西欧ヒューマニズムの限界』会田雄次
・『人種差別から読み解く大東亜戦争』岩田温
・『大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか』加瀬英明
・必読書リスト その四
・日本の近代史を学ぶ
目次
監修者によるまえがき
序章
香港で破られた「白人の優越」(ホワイト・スプリーマシー)
日本人の白人に対する残虐行為
白人側が使った人種差別の宣伝(プロパガンダ)とは
日本は自衛のために戦った
中国人は日本に協力した
黄禍、再び――アジア人が力をつけはじめた
第一章 「純血の白人」以外は人にあらず
香港での人種隔離政策(アパルトヘイト)
頂上(ピーク)を頂点とした身分の序列
白人なのに差別を受けた例外人種
裕福なイギリス人を頂点とする人種階層
色遊びが混血問題を生む
混血――ユーラシアンへの嫌悪
高まる日本の脅威
日本の人種平等提案
暗躍する黒竜会
「純血な白人」とは何か
第二章 アジアの黒人
黒人は日本を賛美した
黒人(ニグロ)が日本人と団結したら
日本を賛美する黒人メディア
親日黒人の活動は監視されていた
日本人と黒人の間で深まる連帯
日本の十字軍
第三章 1941年・香港
戦争が始まると空気が変わった
日本軍が香港へ進攻した日
香港が日本軍の手に渡る
イギリスが感じた第五列の脅威
なぜ反日中国人が日本人を援(たす)けたのか
職務よりもゴルフに興じていたイギリス軍
白人世界の終焉(しゅうえん)
第四章 白人収容所
征服された旧支配者
エミリー・ハーンが見た白人収容所
スタンレー収容所に入った白人たち
収容所は劣悪な環境だった
地に貶められた「白人の優越」
収容所で生まれた共産社会
イギリス人と白人のアメリカ人との新たな衝突
連合国の中での人種対立
スタンレーで発生した新たな貴族階級
サー・ロバート・コテウォールの変節
第五章 アメリカの黒人から見た日本人
日独は黒人を取り込む工作を始めた
日本人の非道な行為は「白人の優越」(ホワイト・スプリーマシー)が生んだもの
白人に擦(す)り寄る中国、白人と対決する日本
民族平等の精神を展開する日本
日本の工作員(エージェント)がハーレムで行なった宣伝(プロパガンダ)
「ハーレムのミカド」と呼ばれた男
人種差別の見直しが始まった
そして日本人が投獄されはじめた
第六章 人種関係の逆転、性の逆転
工作員は民間にまぎれていた
米英にとっての内なる敵「有色人」(カラーズ)
日系アメリカ人を味方につけろ
日系二世が受けた差別
なぜ中国系移民は日本に協力したのか
日英でインド人の扱いに天地の差
女装をしたイギリス兵
性のモラルが低下しはじめた
変化する白人女性の地位
収容所での女性のありかた
第七章 真白い太平洋
「大英帝国臣民」でもヨーロッパ人から差別される
日本と結びつくラタナ運動
南太平洋諸島での差別
避難民として認められるのは白ジョンの大英帝国臣民のみ
アジア人から「白豪」を守れ
ニュージーランドへのびる日本の進攻の手
親日派になる先住民
米国黒人部隊との接触
南太平洋における人種差別の変革がはじまった
第八章 「白人の優越」(ホワイト・スプリーマシー)と戦うアジア諸民族
アジアに広がる親日感情
日本の東南アジア占領が世界を一変させた
アジアの新たな時代の夜明けを感じたマレー兵
シンガポールでの日本占領によるプロパガンダ
日本軍がシンガポールに残したもの
ビルマ人は日本人を受け入れた
丁重に扱われたインドネシア
なぜインドは連合国の側に立たなければならないのか
第九章 戦争で変わる人種の構図
日本はアメリカ黒人兵に友好的に振る舞った
白人は日本兵の遺体を残虐に扱った
アメリカにおける黒人と白人の衝突
アフリカとアジアの同志の連帯
安売りで市場を独占する日本製品に対して
イタリアのエチオピア侵略を日本はどう見たか
イスラムに友好的な日本
アフリカにはアメリカ黒人兵を派兵するな
「白人の優越」が地に堕ち始めた
アフリカ黒人兵の貢献度とは
劣悪な状況で反乱寸前の黒人兵
なぜアフリカの黒人を「悪魔」に仕立てあげたのか
第十章 アジアがつくる新しい人種の世界
孫文が目指した大アジア主義
勃興する中国のナショナリズム
孫文の後継者、蒋介石
蒋介石と汪兆銘の反共勢力
中国国民党がもつ日本との太いパイプ
共産主義はイギリスの重大な障害
第一の敵は日本、第二の敵はイギリスという謀略宣伝(プロパガンダ)
日本軍の残虐行為の信憑(しんぴょう)性
イギリス撤退後のアメリカ植民地支配
米英の対立を利用する日本
枢軸国がはらむ人種問題の矛盾
日独の戦争目的はまったく違う
ユダヤ人に対し平等に接した日本
日本とドイツの相容れない違い
メキシコと共同歩調をとる日本
第十一章 「白人の優越」からの覚醒
香港で見た「白人の優越」の失墜
中国で高まる国家の尊厳と独立主義の気概
イギリスが中国で抱える問題
香港は「対日協力者の天国」
裁かれなかった利敵協力者もいた
その日系人利敵協力者は「ビンタ狂」(スラップ・ハッピー)と呼ばれた
日系人元死刑囚、川北(かわきた)は蛮行をはたらいたのか
利敵協力者の裁判でも「白人の優越」は有効だった
東京戦犯法廷は人種差別的だった
人種差別の軟化は容易ではない
平等への段階的改革を多くの白人は歓迎しない
訳者によるあとがき
【『人種戦争 レイス・ウォー 太平洋戦争もう一つの真実』ジェラルド・ホーン:加瀬英明監修、藤田裕行訳(祥伝社、2015年)/RACE WAR:White Supremacy and the Japanese Attack on the British Empire by Gerald Horne Copyright © 2004 by New York University】
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