・『新戦争論 “平和主義者”が戦争を起こす』小室直樹
・『日本教の社会学』小室直樹、山本七平
・下位文化から下位規範が成立
・税金は国家と国民の最大のコミュニケーション
・イギリス革命は税制改革に端を発している
・憲法は慣習法
・『税高くして民滅び、国亡ぶ』渡部昇一
・『消費税減税ニッポン復活論』藤井聡、森井じゅん
アメリカの例でも明らかであるが、また、ヒットラーも同じである。
ヒットラーは4年(全権委任法で定められた期間)経っても、権力を国民に還(かえ)す積(つも)りなんか全然なかった。
それどころか、独裁権力は、増々強力にされるばかりであった。
それでも、ワイマール憲法が改正される事はなかった。
より正確に言うと、改正の手続きが取られる事はなかった。
【形式上】、ワイーマール憲法は【生きていた】。
しかも、【実質的】にはワイマール憲法は【死んだも同然】であった。
こんな時、どう解釈する。
ワイマール憲法は改正されたのか、未だ改正されてはいないのか。
この場合、ワイマール憲法は改正された。
こう解釈される。
【憲法学者は、全権委任法成立の時点を以って、ワイマール憲法は廃止された】。こう解釈する。
1933年3月24日を以ってワイマール憲法は死んだ。
そして、ヒットラーのドイツ第三帝国が生まれた。
ワイマール憲法改正の為の手続きが取られようと取られまいと、そんな事は結局どうでもいい事なのである。
憲法は、本質的には慣習法である。
【前例が慣習として確立されると、それは憲法の一部となる】。
と言う事は、【憲法改正したも同じ事だ】。
こう言う事なのである。
この際、形式的に憲法改正の手続きが踏まれようと踏まれまいと、それは所詮どうでもいい事なのである。
【『消費税は民意を問うべし 自主課税なき処にデモクラシーなし』小室直樹(ビジネス社、2012年)以下同/カッパ・ビジネス、1989年『消費税の呪い 日本のデモクラシーが危ない』・天山文庫、1990年『悪魔の消費税』を改訂・改題】
PKO(国際連合平和維持活動)法案(1992年のPKO国会)がこの典型か。それまで平和と福祉を標榜してきた公明党が外交政策を転換して賛成に回った。後に自衛隊はインド洋やイラクにも派遣される。
また昨年暮れに自民党は自衛隊の海外武器携行制限を撤廃する方針を決めた。
憲法とは国家権力に対する国民からの命令である。既に解釈改憲がまかり通っている以上、国家は民意に背いているといってよい。つまり憲法も民主主義も死んでしまったのだ。どおりで原発もなくならないわけだ。
消費税は民意を問うべし ―自主課税なき処にデモクラシーなし―
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小室直樹
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