2冊挫折。
『
アメリカ・インディアン悲史』藤永茂(朝日選書、1974年)/量子化学者が書いたアメリカ先住民の歴史。構成がまずい。文章も相性がよくなかった。リライトすれば売れると思う。ただし私はこの本を大切にしてゆく。藤永は科学者らしい態度で、どちらに与(くみ)することもなく両者の功罪をきちんと書いている。
『
大航海時代における異文化理解と他者認識 スペイン語文書を読む』染田秀藤〈そめだ・ひでふじ〉(渓水社、1995年)/助成金による研究のためか資料的側面に重きが置かれ、物語性を欠いている。パネーの報告書で挫ける。
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