市役所で4歳くらいの女の子と階段で擦れ違った。「お父さんかお母さんは?」「いるよ」「あんまり離れるんじゃないよ」「うん」。私は階段を駆け下りた。少し経つと後ろで少女の声がした。「すいません!」。歌舞伎役者みたいに真っ直ぐ手を伸ばし何かを持っていた。
— 小野不一 (@fuitsuono) July 18, 2013
少女が私に近づき封筒を手渡した。「オジサンの?」と訊ねるとコクリと頷いた。「ああ、どうもありがとう。本当にありがとう。賢い顔をしているね」と礼を述べ、私は頭を撫でた。少女はちょっと照れくさそうな顔で私を見上げた。ロビーには17時を目指す太陽の光が燦々と降り注いでいた。
— 小野不一 (@fuitsuono) July 18, 2013
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