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2019-11-15

アトゥール・ガワンデ


『新・人は皆「自分だけは死なない」と思っている』山村武彦
『人が死なない防災』片田敏孝
『無責任の構造 モラルハザードへの知的戦略』岡本浩一
『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』ジェームズ・R・チャイルズ
『生き残る判断 生き残れない行動 大災害・テロの生存者たちの証言で判明』アマンダ・リプリー
『死すべき定め 死にゆく人に何ができるか』アトゥール・ガワンデ
『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』マシュー・サイド

 ・読書日記
 ・ハリケーン・カトリーナとウォルマート

『集合知の力、衆愚の罠 人と組織にとって最もすばらしいことは何か』 アラン・ブリスキン、シェリル・エリクソン、ジョン・オット、トム・キャラナン
『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』ダン・アリエリー

必読書リスト その二

「人」は誤りやすい。だが、「人々」は誤りにくいのではないだろうか。(79ページ)

【『アナタはなぜチェックリストを使わないのか? 重大な局面で“正しい決断”をする方法』アトゥール・ガワンデ:吉田竜〈よしだ・りゅう〉訳(晋遊舎、2011年)】

 内容に興味はなかった。ただガワンデを辿ってみただけだ。しかしながら彼の文才と着想に驚嘆した。凡庸なタイトル、意味不明な片仮名(アナタ)から受ける底の浅い印象が木っ端微塵となった。上に挙げた関連書は決して盛り込みすぎたわけではない。日本人に襲い掛かった現実問題として振り返り、本書まで読み進めば何らかの災害対応チェックリストの必然性が浮かび上がってくるのだ。ハリケーン・カトリーナに襲われた際にウォルマートがとった臨機応変の対応、そして「ハドソン川の奇跡」など、それぞれのエピソードが完成されたノンフィクションでありながら短篇小説の香りを放っている。ユヴァル・ノア・ハラリシッダールタ・ムカジー、そしてアトゥール・ガワンデはたぶん「進化した人類」に違いない。