2018-11-20

通貨リセットとゴールドの役割/『金価格は6倍になる いますぐ金(ゴールド)を買いなさい』ジェームズ・リカーズ


『円高円安でわかる世界のお金の大原則』岩本沙弓
『新・マネー敗戦 ――ドル暴落後の日本』岩本沙弓
『資本主義の終焉と歴史の危機』水野和夫
『通貨戦争 崩壊への最悪シナリオが動き出した!』ジェームズ・リカーズ
『ドル消滅 国際通貨制度の崩壊は始まっている!』ジェームズ・リカーズ

 ・通貨リセットとゴールドの役割

必読書リスト その二

 強大な勝者――世界のゴールドパワーの本当の中心――は、ユーロ圏を構成し、ユーロを発行している19ヵ国である。これらの国が持っている金の対GDP比は4パーセントを超えている。アメリカの比率は約1.7パーセントだ。興味深いことに、ロシアの比率は約2.7パーセントである。ロシアはアメリカの8分の1強の金を保有しているが、経済の規模はアメリカ経済の8分の1にすぎないので、比率が高いのだ。ロシアは金の取得を進めている国のひとつであり、ユーロ圏と対等になろうとしているように思われる。日本、カナダ、イギリスは経済大国だが、金の対GDP比はきわめて低く、3ヵ国とも1パーセント未満である。(中略)
 中国は、ロシアと同じく、アメリカやヨーロッパと同等の比率になるように金の取得を進めている。通貨制度が崩壊した場合、金の対GDP比はきわめて重要だ。どのような通貨リセットをおこなうにしても、それが基礎になり、新しい「ゲームのルール」になるからだ。
 通貨リセットをする際は、すでに説明したように、諸国が集まって交渉することになる。その会議はポーカーゲームのようなものだ。ポーカーテーブルにつくときは、チップをたくさん持っていたい。金はこの状況でポーカーチップの働きをするのである。これは世界が自動的に金本位制に移行するということではない。交渉の席での発言権が、金をどれだけ持っているかで決まるということだ。

【『金価格は6倍になる いますぐ金(ゴールド)を買いなさい』ジェームズ・リカーズ:藤井清美訳(朝日新聞出版、2016年)】

 いつでも頭のいい人に接することができる。これが読書の利点である。もちろん読んだだけで自分の頭がよくなることはない。大事なことは思考の構造をトレースできるところにある。自分の頭の枠組みを広げるまではいかなくとも歪めるくらいはできる。

「通貨リセット」とはドル基軸体制の崩壊を意味する。ま、ドル本位制と言い換えてもよろしい。

アメリカに「対外貿易」は存在しない/『ボーダレス・ワールド』大前研一

 アメリカ人の借金体質(クレジットカードの最大限活用)とドルの汎用性が第二次世界大戦後の世界経済を支えてきた。イラクのサダム・フセイン大統領がユーロによる原油決済を認めて結局アメリカに殺された。ドルに翳(かげ)りが見えたのは2008年のリーマン・ショックだ。後になって振り返ればこれこそがドル崩壊の兆候であったと位置づけられることだろう。

 本書のタイトルは極めて安直で低俗だが内容に瑕疵(かし)は見当たらない。ただし、ゴールド現物を購入するのは少し早いだろう。12月から株価は上昇し、明年初頭で一旦大幅調整し、その後本格的な上げ相場になると考えている。紙(株、債券)が上がればコモディティ(商品)は下がる。そこを拾うのが賢いやり方だ。

 尚、本書ではSDR(特別引出権)の詳しい解説があり、マネーの新しい形を明示している。

金価格は6倍になる いますぐ金を買いなさい
ジェームズ・リカーズ
朝日新聞出版 (2016-12-07)
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カルロス・ゴーンと青い鳥/『かくかく私価時価 無資本主義商品論 1997-2003』小田嶋隆


『我が心はICにあらず』小田嶋隆
『安全太郎の夜』小田嶋隆
『パソコンゲーマーは眠らない』小田嶋隆
『山手線膝栗毛』小田嶋隆
『仏の顔もサンドバッグ』小田嶋隆
『コンピュータ妄語録』小田嶋隆
『「ふへ」の国から ことばの解体新書』小田嶋隆
『無資本主義商品論 金満大国の貧しきココロ』小田嶋隆
『罵詈罵詈 11人の説教強盗へ』小田嶋隆

 ・襲い掛かる駄洒落の嵐
 ・カルロス・ゴーンと青い鳥

『イン・ヒズ・オウン・サイト ネット巌窟王の電脳日記ワールド』小田嶋隆
『テレビ標本箱』小田嶋隆
『テレビ救急箱』小田嶋隆

 つまり、チルチルとミチルがお家の中で遊んでいると、ふらんすからごーんという名前のおじさんがやってきて、青い鳥を焼き鳥にして食ってしまうのである。
 この場合、青い鳥は何の象徴だろう?
 ブルーバード?
 ははは。違うね。
 ブルーカラーに決まってるだろ。

【『かくかく私価時価 無資本主義商品論 1997-2003』小田嶋隆(BNN、2003年)】

 カルロス・ゴーンは青い鳥をたらふく食った挙げ句に勘定を誤魔化していたようだ。コストカッターが自分の税金もカットしていた模様である。

 社員の首を切りまくり、工場の土地を売りまくり、経費を節減することで利益を出したゴーン社長をマスコミは手放しで称賛した。私は「フン、まるでマッカーサーだな」と業を煮やした。

 ゴーンが行ったことは地域に根差した日産ファンや日産文化の破壊であった。それまでは経営者の禁じ手であった人員整理が以後当たり前の経営手法に格上げされた。派遣社員も企業側の要望から適用業種が拡大された。富国の要であった経済が今度は国を亡ぼそうとしている。まるで癌細胞だ。癌は人体と共生することを拒んで人体と共に亡ぶ。

 ヨーロッパには「ノブレル・オブリージュ」(高貴なる者の義務)という観念があり、昔の戦争では貴族が先頭に立って出撃した。現代の高貴なる者は納税の義務すら回避しようと節税対策に余念がない。

かくかく私価時価―無資本主義商品論1997‐2003
小田嶋 隆
ビー・エヌ・エヌ新社
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2018-11-18

シリーズ中唯一の駄作/『疑心 隠蔽捜査3』今野敏


『隠蔽捜査』今野敏
『果断 隠蔽捜査2』今野敏

 ・シリーズ中唯一の駄作

・『初陣 隠蔽捜査3.5』今野敏
・『転迷 隠蔽捜査4』今野敏
・『宰領 隠蔽捜査5』今野敏
・『自覚 隠蔽捜査5.5』今野敏
・『去就 隠蔽捜査6』今野敏
・『棲月 隠蔽捜査7』今野敏

 まったく、恋愛というやつは理解に苦しむ。いや、恋愛感情を否定するわけではない。男女の関係にルールやしきたりがあるような風潮が理解できないのだ。
 もっと理解できないのが、あたかもこの世で一番大切なものが恋愛であるかのようなテレビドラマや映画が人気を博していることだ。世間の人々の関心事が恋愛なのではないかと思えてしまう。
 実際にそうなのかもしれない。
 そんな国は滅ぶ。竜崎は、本気でそう考えていた。(中略)
 思う人に思われない。いわゆる片思いというのが、恋の悩みの大部分を占めるのだろうが、恋愛に限らず人生うまくいかないのが当たり前だ。大人ならそれくらいのことは充分に認識できるはずだ。
 昨今、交際を断られたことが動機となる若者の凶悪犯罪が目立つ。社会的なトレーニングの欠如だろうと、竜崎は思う。
 断られることなで、長い人生においてはどうということはないのだ。だが、それを受け容(い)れることができずに、感情的になって犯行に及ぶのだろう。
 交際を断られたから、刺し殺した。
 無視されたから、殺した。
 振り向いてもらえなかったから、猟銃で撃ち殺した……。
 枚挙にいとまがない。
 こうした犯罪の一因として、恋愛至上主義ともいえる昨今の風潮があるかもしれない。

【『疑心 隠蔽捜査3』今野敏〈こんの・びん〉(新潮社、2009年/新潮文庫、2012年)】

 その竜崎が生まれて初めて恋を経験する。ありきたりの展開は若い読者に向けたサービス精神の現れか。終始、感情移入することができなかった。堅物のキャリ官僚も一皮むけば普通の人間と変わらなかった、という話のどこが面白いのだろう? 中学生でも思いつくプロットだ。

 ただしシリーズ物としての意味がないこともない。隠蔽捜査シリーズの「.5」は短篇集なのだが、新しいストーリーに発展させているところはさすがである。

 恋愛至上主義は歌に始まる。思春期であればまだしも、年老いた演歌歌手までが男と女の心の綾を熱唱する。他に歌うものがないのだろうか? ないんだな、これが(笑)。俳句の伝統を思えばもっと自然や風景を歌うべきだし、社会風刺や流行、科学や技術革新、労働と生活、友情や信頼関係などが歌われるべきだ。「野球部に入っていると爪水虫になりやすいぞ」なんていう歌があったら俺は水虫にならなくて済んだのに。料理や算数の歌だってもっとあっていいはずだ。大体、相対性理論や量子力学が歌われていない現実がおかしいのだ。

 私の親友が恋の悩みを先輩に打ち明けた。「本当に相手のことを大切に思っているのか? そして結婚まで考えているのか?」と先輩は訊(き)いた。「はい」と応じると先輩は答えた。「君の気持ちが純粋なことはよくわかった。恋愛感情というのは時に美しく感じられるものだが本当は違う。我々男たちが最終的に考えているのは『やりたい』ってだけのことなんだ。その欲望をよく見極めて行動するように」と。

 恋愛とは優れた遺伝子を探す本能に基づく条件反射だ。美男美女(『なぜ美人ばかりが得をするのか』ナンシー・エトコフ)に衆目が集まるのは、遺伝情報が顔に現れやすいためだ。均整のとれた体型も同様である。更に家柄・学歴は社会で生きてゆく上でのメリットであるが、基本的には子孫の生存率が高まることを意味する。人類の歩みを振り返れば男性の優位性は暴力・体力→政治力→財力とシフトしてきているように見える。政治力・財力は知力と置き換えてもよい。要は「他人からいかに奪うか」というのが男の本領であろう。

 自分に最適な遺伝子を見つける方法は案外簡単である。それは体臭だ。相手の体臭を「いい匂い」と感じれば、それが最もタイプの遠い遺伝子を示しており、自分の遺伝子と掛け合わせることで強い子供が生まれるという寸法だ。整形手術で顔は誤魔化せても体臭は変えようがない。

 ここで最大の疑問が生じる。なぜ人類は進化しているように見えないのだろう? 実に不思議なことだ。

 恋愛至上主義は自分が大切にされてこなかったことに対する反動だ。高度成長期にフォークやニューミュージックが一世を風靡(ふうび)したのも偶然ではあるまい。生活の豊かさが愛情を枯渇させたのだ。大事にされた経験が人の目方の中心を成す。軸の弱い人は風に翻弄されやすい。他人の視線や顔色を窺いながら自分の人生を見失ってゆく羽目に陥る。

「いのち短し 恋せよ乙女/あかき唇 あせぬ間に/熱き血潮の 冷えぬ間に/明日の月日は ないものを」(『ゴンドラの歌』大正4年〈1915年〉)――ま、「若いうちに子供を産め」って歌だわな。


疑心―隠蔽捜査〈3〉 (新潮文庫)
今野 敏
新潮社 (2012-01-28)
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2018-11-17

読み始める

日米開戦 (太平洋戦争への道―開戦外交史)

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帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い
朴 裕河
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物語 オランダの歴史 - 大航海時代から「寛容」国家の現代まで (中公新書)
桜田 美津夫
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日本人が本当は知らないお金の話 (Knock‐the‐knowing)
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催眠術の教科書 (知恵の森文庫)
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2018-11-15

ありきたりの光景/『ベトナム戦記』開高健


 ・ありきたりの光景

『人間の崩壊 ベトナム米兵の証言』マーク・レーン
『動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか』ニック・タース

 短い叫びが暗がりを走った。立テ(ママ)膝をした10人のベトナム人の憲兵が10挺のライフル銃で一人の子供を射った。子供はガクリと膝を折った。胸、腹、腿にいくつもの黒い、小さな小さな穴があいた。銃弾は肉を回転してえぐる。射入口は小さいが射出口はバラの花のようにひらくのである。やがて鮮血が穴から流れだし、小川のように腿を浸した。肉も精神もおそらくこの瞬間に死んだのであろう。しかし衝撃による反射がまだのこっていた。少年はうなだれたままゆっくりと首を右、左にふった。
「だめだ。だめだ。まだだめだ」
 そうつぶやいているように見える動作だった。将校が近づき、回転式拳銃をぬいて、こめかみに1発“クー・ド・グラース”(慈悲〈とどめ〉の一撃)を射ちこんだ。少年は崩れ、うごかなくなった。鮮血がほとばしってやせた頬と首を浸した。
 銃音がとどろいたとき、私のなかの何かが粉砕された。膝がふるえ、熱い汗が全身を浸し、むかむかと吐気がこみあげた。たっていられなかったので、よろよろと歩いて足をたしかめた。もしこの少年が逮捕されていなければ彼の運んでいた地雷と手榴弾はかならず人を殺す。5人か10人かは知らぬ。アメリカ兵を殺すかもしれず、ベトナム兵を殺すかもしれぬ。もし少年をメコン・デルタかジャングルにつれだし、マシン・ガンを持たせたら、彼は豹のようにかけまわって射殺し、人を殺すであろう。あるいは、ある日、泥のなかで犬のように殺されるであろう。彼の信念を支持するかしないかで、彼は《英雄》にもなれば《殺人鬼》にもなる。それが《戦争》だ。しかし、この広場には、何かしら《絶対の悪》と呼んでよいものがひしめいていた。あとで私はジャングルの戦闘で何人も死者を見ることとなった。ベトナム兵は、何故か、どんな傷をうけても、ひとことも呻かない。まるで神経がないみたいだ。ただびっくりしたように眼をみはるだけである。呻きも、もだえもせず、ピンに刺されたイナゴのように死んでいった。ひっそりと死んでいった。けれど私は鼻さきで目撃しながら、けっして汗もかかねば、吐気も起さなかった。兵、銃、密林、空、風。背後からおそう弾音。まわりではすべてのものがうごいていた。私は《見る》と同時に走らねばならなかった。体力と精神力はことごとく自分一人を防衛することに消費されたのだ。しかし、この広場では、私は《見る》ことだけを強制された。私は軍用トラックのかげに佇む安全な第三者であった。機械のごとく憲兵たちは並び、膝を折り、引金をひいて去った。子供は殺されねばならないようにして殺された。私は目撃者にすぎず、特権者であった。私を圧倒した説明しがたいなにものかはこの儀式化された蛮行を佇んで《見る》よりほかない立場から生れたのだ。安堵が私を粉砕したのだ。私の感じたものが《危機》であるとすると、それは安堵から生れたのだ。広場ではすべてが静止していた。すべてが薄明のなかに静止し、濃縮され、運動といってはただ眼をみはって《見る》ことだけであった。単純さに私は耐えられず、砕かれた。

【『ベトナム戦記』開高健〈かいこう・たけし〉(朝日新聞社、1965年/朝日文庫、1990年)】

 1964年、開高健は朝日新聞社臨時特派員として米軍が本格的に介入するベトナムへ飛んだ。どちらからどちらに頼んだのかはわからない。野次馬根性の強さを思えば開高から頼んだ可能性も高い。東京オリンピックよりはベトナムの方がお似合いだ。

 やはり1965年の本である。しかも戦記というよりは戦争見学雑記といった内容だ。危ない目には遭っているものの、拭い難い気楽さが漂っている。

 当時の戦地であれば処刑の場面はありきたりの光景といってよい。「サイゴンの処刑」(1968年)は世界中で放映された。

 開高健は帰国後、ベ平連に参加するものの、左翼が行う反米闘争にうんざりして脱退する。保守派とは言い難いが常識的なセンスの持ち主だった。ま、元々サントリーの宣伝をやっていたわけだから現実主義者であったのだろう。

「砕かれた」彼はその後どうなったのか? 私が本気で読んだのは『白いページ』くらいなので知る由もない。よもや釣り三昧ではあるまいな。

ベトナム戦記 (朝日文庫)
開高 健
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白いページ―開高健エッセイ選集 (光文社文庫)
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2018-11-13

憲法9条に対する吉田茂の変節/『平和の敵 偽りの立憲主義』岩田温


『人種差別から読み解く大東亜戦争』岩田温

 ・憲法9条に対する吉田茂の変節

 当初、憲法第9条は、どのように解釈されていたのかを確認しておこう。
 この問題について考える際、最も参考になるのが、吉田茂総理の国会答弁だ。
 昭和21年6月26日、吉田茂は、憲法と自衛権との関係について次のように答弁している。
「戦争抛棄(ほうき)に関する本案の規定は、直接には自衛権を否定はして居りませぬが、第9条第2項に於て一切の軍備と国の交戦権を認めない結果、自衛権の発動としての戦争も、また交戦権も抛棄したものであります。従来近年の戦争は多く自衛権の名に於て戦われたのであります。満州事変然り、大東亜戦争然りであります」(1946年6月26日、衆議院本会議)
 ここで吉田茂は、憲法第9条が直接自衛権を否定しているものではない、との留保をつけながらも、「自衛権の発動としての戦争」まで否定しているのだ。(中略)
 今日では考えられないことかもしれないが、こうした吉田茂の自衛権を否定する発言に対して、批判したのが日本共産党だ。日本共産党の野坂参三が、「侵略戦争」と「自衛戦争」を区別し、後者を擁護したうえで、次のように指摘した。
「戦争には我々の考えでは二つの種類の戦争がある、二つの性質の戦争がある。一つは正しくない不正の戦争である。(中略)他国征服、侵略の戦争である。是は正しくない。同時に侵略された国が自由を護るための戦争は、我々は正しい戦争と云って差支えないと思う(中略)一体此の憲法草案に戦争一般抛棄と云う形でなしに、我々は之を侵略戦争の抛棄、斯(こ)うするのがもっとも的確ではないか」(1946年6月28日、衆議院本会議)
 日本共産党の野坂は、祖国を防衛する自衛のための戦争までも放棄する必要はなく、他国を武力によって侵略する「侵略戦争」のみを禁じればよいのではないか、という極めて常識的な指摘をしている。
 これに対して、吉田茂は、次のように応じている。
「戦争抛棄に関する憲法草案の條項に於きまして、国家正当防衛に依る戦争は正当なりとせらるるようであるが、私は斯(か)くの如きことを認むることが有害であると思うのであります(拍手)近年の戦争は多くは国家防衛権の名に於(おい)て行われたることは顕著なる事実であります、(中略)故に正当防衛、国家の防衛権に依(よ)る戦争を認むると云うことは、偶々戦争を誘発する有害な考えであるのみならず、若(も)し平和団体が、国際団体が樹立された場合に於きましては、正当防衛権を認むると云うことそれ自身が有害であると思うのであります、御意見の如きは有害無益の議論と私は考えます」

【『平和の敵 偽りの立憲主義』岩田温〈いわた・あつし〉(並木書房、2015年)以下同】

 多くの書籍で引用されている会議録だがまだまだ知らない人が多いと思われるので資料として記録しておく。吉田発言は芦田修正を完全に無視した暴言で、日本の政治が気分によって動く様相をありありと映し出す。敗戦からまだ1年を経てない時期ゆえ、戦争に対する嫌悪感は理解できるが、床屋のオヤジが言うならまだしも一国の総理が議会で説くような内容ではあるまい。原理原則を軽んじ、本音と建前を器用に使い分ける国民性を恥じるべきだ。

「私は一つの含蓄をもってこの修正を提案したのであります。『前項の目的を達するため』を挿入することによって原案では無条件に戦力を保持しないとあったものが一定の条件の下に武力を持たないということになります。日本は無条件に武力を捨てるのではないということは明白であります。そうするとこの修正によって原案は本質的に影響されるのであって、したがって、この修正があっても第9条の内容には変化がないという議論は明らかに誤りであります」

芦田均の証言:昭和32(1957)年12月5日、内閣に設けられた憲法調査会

日米安保条約と吉田茂の思惑/『重要事件で振り返る戦後日本史 日本を揺るがしたあの事件の真相』佐々淳行

 しかし、こうした吉田の「自衛」を放棄するという主張は、戦後日本の一貫した国防方針とはならなかった。
 こうした国防方針を否定することになったのは国際情勢が激変したことによる。冷戦の激化にともない、日本の再軍備が必要だとアメリカが考え始めたのだ。
 1950年の元旦、マッカーサーが「日本国民に告げる声明」において、次のように指摘した。
「この憲法の規定は、たとえどのような理屈をならべようとも、相手側から仕掛けてきた攻撃に対する自己防衛の冒しがたい権利を全然否定したものとは絶対に解釈できない」
 これは、極めて重大な指摘だ。憲法の規定について、従来、吉田茂は、自衛戦争も否定する旨の発言を繰り返してきた。だが、マッカーサーが日本国憲法には、「自己防衛の冒しがたい権利」を否定したものではないと強調したのだ。
 これは、明らかに、日本の再軍備を念頭に置いたものであり、このマッカーサー発言以降、吉田茂の「自衛」論も変化を遂げることになる。

 1952(昭和27)年4月28日まで日本はGHQの占領下にあった。このため憲法制定も憲法解釈も自主的に行うことができなかった。占領下の憲法は廃棄すべきであるとの主張には一定の説得力がある。押し付け憲法論の最右翼で「青年将校」の異名を取った中曽根康弘は衆議院5期目の時に「この憲法のある限り 無条件降伏つづくなり/マック憲法守れるは マ元帥の下僕なり」と歌った(「憲法改正の歌」1956年)。



 国民は食べることに必死だった。政治家は経済発展を何よりも優先した。やがて高度経済成長を迎えた。そして国家を見失った。飽食の時代に至り、バブル景気が弾けた時、長く続いた平和が精神を蝕んできたことにようやく気づいた。

 中国が領空・領海侵犯を繰り返し、沖縄に魔手を伸ばす現実がありながらも、「平和憲法擁護」を叫ぶ人々がまだ存在する。平和の美酒は甘く、薫り高い。アメリカの核の傘の下で目覚めることのない酔いに浸(ひた)るのは無責任な快楽主義といってよい。

平和の敵 偽りの立憲主義
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2018-11-12

三橋貴明氏に教わる「お金とは何か?」



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無意識に届かぬ言葉/『精神のあとをたずねて』竹山道雄


『昭和の精神史』竹山道雄
『竹山道雄と昭和の時代』平川祐弘
『見て,感じて,考える』竹山道雄
『西洋一神教の世界 竹山道雄セレクションII』竹山道雄:平川祐弘編
『剣と十字架 ドイツの旅より』竹山道雄
『ビルマの竪琴』竹山道雄
『竹山道雄評論集 乱世の中から』竹山道雄
『歴史的意識について』竹山道雄
『主役としての近代 竹山道雄セレクションIV』竹山道雄:平川祐弘

 ・無意識に届かぬ言葉

『みじかい命』竹山道雄

竹山道雄著作リスト

     目 次

 あしおと
 思い出
 抵抗と妥協
 誘われたがっている女
「ビルマの竪琴」ができるまで
 二十歳のエチュード
 文章と言葉
 砧
 ベナレスのほとり
 印度の仏跡をたずねて

  あとがき

【『精神のあとをたずねて』竹山道雄(実業之日本社、1955年)以下同】



 どういうわけか、われわれの記憶の中では、生活の中のふとした瑣末(さまつ)なことが静かな印象になって刻みこまれて、それが年を経ると共にますますはっきりとしてきます。それが生涯のあちらこちらに散らばって、モザイクの石のように浮きだしています。あるとき見た、とくに何ということのない風景のたたずまい、人が立っている様子、話している相手の顔にちらとさした翳(かげ)、「ああ、この人は自分を愛している」とか「裏切っている」とか思いながらそのままに消えてしまう感情のもつれ……。こんなものがわれわれの心の底に沈んで巣くっているのですが、それを他人につたえようはありません。他人に話すことができるのは、もっとまとまった筋のたった事件ですが、それは理屈をまぜて整理し構成したものです。そういうものでないと、われわれは言いたいことも言えないのです。

「無意識」の一言をかくも豊かに綴る文学性がしなやかな動きで心に迫ってくる。難しい言葉は一つもない。押しつけや説得も見当たらない。ただ淡々と心の中に流れる川を見つめているような文章である。

 言葉は無意識領域に届かないのだ。ここに近代合理性の陥穽(かんせい)がある。人間には「理窟ではわかるが心がそれを認めない」といった情況が珍しくない。特に我々日本人は理窟を軽んじて事実や現状に引っ張られる傾向が強い。形而上学(哲学)が発達しなかったのもそのためだろう。大人が若者に対して「理窟を言うな」と叱ることが昔はよくあった。

「構成」というキーワードが光を放っている。睡眠中に見る夢はことごとく断片情報に過ぎないが、これらを目が覚めてから構成して一つの物語を形成する。ところが竹山の指摘は我々の日常や人生全般が「印象に基づいた構成である」ことを示すものだ。記憶は歪み、自分を偽る。感情は細部に宿り、一つの事実が人の数だけ異なるストーリーを生んでゆくのだ。

 ここで私の持論が頭をもたげる。「悟りを言葉にすることは可能だろうか?」と。「それは理屈をまぜて整理し構成したものです」――教義もまた。だとすれば宗教という宗教がテキストに縛られている姿がいささか滑稽(こっけい)に見えてくる。

 言葉は人類が理解し合うための道具であろう。道具を真理と位置づけて理解し合うことを忘れれば言葉は人々を分断する方向へと走り出すに違いない。宗派性・党派性に基づく言葉を見よ。彼らは相手を貶め、支持者を奪い合うことしか考えていない。かくも言葉は無残になり得る。

精神のあとをたずねて (1955年)
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2018-11-10

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棲月: 隠蔽捜査7
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「鎖国」という外交 (全集 日本の歴史 9)
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韓国併合への道 完全版 (文春新書 870)
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斗南藩―「朝敵」会津藩士たちの苦難と再起 (中公新書)
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オランダ風説書―「鎖国」日本に語られた「世界」 (中公新書)
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動作療法―まったく新しい心理治療の理論と方法
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タッピング入門―シンプルになったTFT&EFT
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はじめてのフェルデンクライス (地球丸からだブックス)
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サカナとヤクザ: 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う
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社会認識の歩み (岩波新書)
内田 義彦
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2018-11-09

翻訳と解釈/『ファストフードが世界を食いつくす』エリック・シュローサー


 ・翻訳と解釈

必読書リスト その二

 一世代前のアメリカでは、食費の4分の3が、家庭で用意される食事にあてられていた。今日では、食費の半分にあたる額が、外食店に――それも、主としてファストフード店に――支払われている。
 マクドナルド社は、現在アメリカ国内の新規雇用の90パーセントを担うサービス業の、大きな象徴となっている。1968年に、同社の店舗数は約1000だった。現在、世界じゅうに約2万8000店舗あり、毎年新に約2000店が開店している。推計によると、アメリカの労働者の8人にひとりが、いずれかの時期にマクドナルドで働いたことになる。同社が毎年新規に雇う約100万人という数は、アメリカの公営・私営を合わせたどんな組織の新規雇用数よりも多い。マクドナルドはわが国最大の牛肉、豚肉、じゃがいも購入者であり、2番めに大きい鶏肉購入者でもある。また、世界一多くの店舗用不動産を所有している。実のところ、利益の大半を、食品の販売からではなく家賃収入から得ているのだ。マクドナルドは、ほかのどんなブランドよりも多額の広告宣伝負を投じている。その結果、コカコーラの座を奪って、世界一有名なブランドになった。同社はアメリカのどんな私企業よりも、数多くの遊び場(プレイランド)を運営している。そして、わが国有数の玩具販売業者でもある。アメリカの小学生を対象に調査したところ、じつに96パーセントが、ロナルド・マクドナルド(日本では、ドナルド・マクドナルド)を知っていた。これよりも知名度の高い架空の人物は、サンタクロースぐらいのものだろう。マクドナルが今日のわれわれの生活に及ぼす影響の大きさは、誇張したくてもできないほどだ。黄金のアーチは、今やキリスト教の十字架よりも広く知られている。

【『ファストフードが世界を食いつくす』エリック・シュローサー:楡井浩一〈にれい・こういち〉訳(草思社、2001年/草思社文庫、2013年)】

 少し前にジョン・ウィリアムズ著『ストーナー』のあとがきで東江一紀〈あがりえ・かずき/ノンフィクションでは楡井浩一名義〉の逝去を知った。私は大体30~50冊ほどの本を併読するため、つまらない本が続くと楡井浩一、阪本芳久、水谷淳、林大〈はやし・まさる〉、太田直子らの翻訳本を探す羽目になる。

 翻訳は解釈であり、解釈は翻訳である。

読む=情報処理/『読書について』ショウペンハウエル:斎藤忍随訳
読書は「世の中を読む」行為/『社会認識の歩み』内田義彦

 エリック・シュローサーがアメリカ社会を読み解き、シュローサーの文章を楡井浩一が翻訳する。それを読者が解釈し新たな言葉を紡いでゆく。仏教伝播(でんぱ)の歴史で時折天才が登場するが彼らが行ったのは翻訳ではなく翻案であった。独創性が加えられているのだ。

 わざわざショウペンハウエルや内田義彦を引っ張り出したわけだが、二つのテキストを紹介している間に何を書こうとしていたのか忘れてしまった。ま、よくあることだ。

 本書のようなノンフィクションを読むと「やはり白人には敵(かな)わんな」との思いを強くする。構造をダイナミックに把握する能力が抜きん出ているのだ。仕組みや仕掛けといった発想が豊かなのは、全知全能の神がこの世界を創造したことと関係があるのかもしれぬ。

 マクドナルドが不動産事業で儲けている事実を明らかにしたのはロバート・キヨサキである(『金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』)。つまりハンバーガー屋に見せかけた不動産屋ってわけだ。ボロい商売だ。購入した不動産の支払いをフランチャイズオーナーや客に支払わせているのだから。

 これをあこぎな真似だと思う多くの日本人は金持ちになることができない。「別にいいよ。カネよりも大切なものがあるから」と思うあなたは正しい。江戸時代の日本はヨーロッパのような階級社会ではなかったが身分は存在した。私はこの年になって思うのだが士農工商という序列は案外健全ではないだろうか。ビジネスなどと抜かしても所詮商人である。商人風情(←差別発言)がでかい顔をしているところに資本主義の過ちがあるのだ。現代だと武士に該当するのは官僚であるが彼らは一身の栄誉栄達しか考えていないので武士道にもとる。残された道としては速やかに憲法を改正して、軍人の身分を確立し、新たな武士階級として育成することだ。日本人は日本人らしく情緒とモラルで勝負すればよい。

文庫 ファストフードが世界を食いつくす (草思社文庫)
エリック シュローサー
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2018-11-08

読書は「世の中を読む」行為/『社会認識の歩み』内田義彦


 ・学問は目的であっても手段であってもならない
 ・読書は「世の中を読む」行為

『読書について』ショウペンハウエル:斎藤忍随訳

 本が面白く読めたというのは、本を読んだのではなく、本で世の中が、世の中を見る自分が読めたということです。逆にいえば、世の中を読むという操作のなかで始めて本は読めるわけですね。

【『社会認識の歩み』内田義彦(岩波新書、1971年)】

 実に含蓄深い一言である。「目が変わった」といってもよい。やはり、「知は力」(フランシス・ベーコン)なのだ。人は学び続ける限り若さを保つことができる。

 世の中を単なる政治や経済の機構と勘違いしてしまえば人間を見る瞳が曇ってゆく。一番大事なのは「人の心」を読み、察することだ。その人の痛みや悲しさを自分の心にありありと浮かべることだ。読むことは感じることにつながる。

 私はブッダやクリシュナムルティを読んできたが、読めるかどうかは全くの別問題である。

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内田 義彦
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翻訳と解釈/『ファストフードが世界を食いつくす』エリック・シュローサー

2018-11-07

読む=情報処理/『読書について』ショウペンハウエル:斎藤忍随訳


『社会認識の歩み』内田義彦

 ・劣悪な言論に鉄槌
 ・読む=情報処理

『仏教と西洋の出会い』フレデリック・ルノワール

必読書リスト その一

 学者とは書物を読破した人、思想家・天才とは人類の蒙をひらき、その前進を促す者で、世界という書物を直接読破した人のことである。

【『読書について』ショウペンハウエル:斎藤忍随〈さいとう・にんずい〉訳(岩波文庫、1960年)】

 書評を記そうとして関連文献を紹介していないことに気づき、更にその文献のための別文献にまでさかのぼってしまうことがままある。情報はつながることで強度を増し、あるいは意味を書き換え、はたまた過ちに気づく。

 脳機能は情報処理・計算に集約されるが、具体的には「読む」行為と考えてよい。脳は本を読み、人を読み、世界を読む。膨大な情報から感情という反応に引っ掛かった情報に重みをつけ、因果関係を築き、生き延びる可能性(※子孫も含む)を計算する。

 私の蒙(もう)が啓(ひら)けないのは目先の小事に囚われて感情を優先してしまうためだ。「カッとなって人を殺してしまった」という事件が時折ある。結局のところ「情報の読み方を誤った」のだ。

 地位・名誉・財産という世間の物差しがある。この物差しが示すのは「生存確率の高さ」であろう。しかし幸不幸を決めるものではない。それどころか世間の物差しはショウペンハウエルに言わせれば「蒙」そのものに他ならない。

 日本人の思考からすれば、やはり世界と社会の間に隔絶がある。日常生活で世界を意識することはまずない。政治や経済のレベルで考えても、せいぜいアメリカ・中国・南北朝鮮が浮かぶ程度である。

 読むとは解釈することである。情報は自我というフィルターを通して必ずバイアスが掛かる。合理性とは多くの人々を説得し得る「歪み」を意味する。あらゆる宗教が教義を巡る解釈によって分裂することからも明らかなように、言葉はいくらでも屁理窟をつけることができる。

 実はショウペンハウエルもその一人であった。本書の文体には逆らい難い魅力があり、人をして服せしめずにはおかない響きに満ちている。彼はまた仏教を厭世主義に貶めた哲学者でもあった。我々は騙される。姿形や見栄え、体型、声、文体などに。

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翻訳と解釈/『ファストフードが世界を食いつくす』エリック・シュローサー

2018-11-06

竹山道雄著作リスト


 ・『手紙を通して読む 竹山道雄の世界』平川祐弘編著(藤原書店、2017年)
『竹山道雄セレクション IV 主役としての近代』竹山道雄:平川祐弘編(藤原書店、2017年)
・『竹山道雄セレクション III 美の旅人』竹山道雄:平川祐弘編(藤原書店、2017年)
『竹山道雄セレクション II 西洋一神教の世界』竹山道雄:平川祐弘編(藤原書店、2016年)
『竹山道雄セレクション I 昭和の精神史』竹山道雄:平川祐弘編(藤原書店、2016年)
 ・『竹山道雄と昭和の時代』平川祐弘(藤原書店、2013年)
 ・『『ビルマの竪琴』をめぐる戦後史』馬場公彦(法政大学出版局、2004年)
 ・『知識人 大正・昭和精神史断章』坂本多加雄(読売新聞社、1996年)
 ・『昭和文学全集 第28巻 唐木順三、保田與重郎、亀井勝一郎、竹山道雄、加藤周一、他4人』(小学館、1989年)
・『尼僧の手紙』竹山道雄(講談社学術文庫、1985年)
・『主役としての近代』竹山道雄(講談社学術文庫、1984年)
『歴史的意識について』竹山道雄(講談社学術文庫、1983年)
・『竹山道雄著作集 8 古都遍歴』竹山道雄(福武書店、1983年)
・『竹山道雄著作集 7 ビルマの竪琴』竹山道雄(福武書店、1983年)
・『竹山道雄著作集 6 北方の心情』竹山道雄(福武書店、1983年)
・『竹山道雄著作集 5 剣と十字架』竹山道雄(福武書店、1983年)
・『竹山道雄著作集 4 樅の木と薔薇』竹山道雄(福武書店、1983年)
・『竹山道雄著作集 3 失われた青春』竹山道雄(福武書店、1983年)
・『竹山道雄著作集 2 スペインの贋金』竹山道雄(福武書店、1983年)
・『竹山道雄著作集 1 昭和の精神史』竹山道雄(福武書店、1983年)
『みじかい命』竹山道雄(新潮社、1975年)
『竹山道雄評論集 乱世の中から』竹山道雄(読売新聞社、1974年)
・『知識人と狂信』竹山道雄、武藤光朗(自由選書、1971年)
 ・『随想全集 第7巻 竹山道雄、西脇順三郎、渡辺一夫集』(尚学図書、1970年)
・『日本人と美』竹山道雄(新潮社、1970年)
・『カラー京都の庭 (1968年)』竹山道雄・文、岩宮武二・写真(淡交社、1968年)
 ・『日本現代文学全集 第93 中島健蔵・桑原武夫・中野好夫・竹山道雄・高橋義孝・竹内好集』(講談社、1968年)
・『時流に反して』(文藝春秋、1968年)
・『人間について 私の見聞と反省』竹山道雄(新潮社、1966年)
・『京都の一級品 東山遍歴』竹山道雄(新潮社、1965年)
 ・『角川版昭和文学全集 第30 竹山道雄・亀井勝一郎』(角川書店、1963年)
『剣と十字架 ドイツの旅より』竹山道雄(文藝春秋新社、1963年)
・『まぼろしと真実 私のソビエト見聞記』竹山道雄(新潮社、1962年)
・『人形の家』イプセン:竹山道雄訳(岩波文庫、1959年)
 ・『新選現代日本文学全集 第34 渡辺一夫、竹山道雄、桑原武夫、加藤周一集』(筑摩書房、1959年)
・『続 ヨーロッパの旅』竹山道雄(新潮社、1959年)
・『わが生活と思想より』シュヴァイツァー:竹山道雄訳(白水社、1959年)
・『偶像の黄昏』ニーチェ:阿部六郎、竹山道雄、氷上英広訳(新潮文庫、1958年)
・『文化の形態と接触 日本文化研究1』竹山道雄(新潮社、1958年)
・『白磁の杯』竹山道雄(角川文庫、1957年)
・『失われた青春』竹山道雄(新潮文庫、1957年)
・『樅の木と薔薇』竹山道雄(新潮文庫、1957年)
・『ヨーロッパの旅』竹山道雄(新潮社、1957年)
・『ゲーテ詩集 4』ゲーテ:竹山道雄訳(岩波文庫、1957年)
・『昭和の精神史』竹山道雄(新潮社、1956年)
『精神のあとをたずねて』竹山道雄(実業之日本社、1955年)
・『白磁の杯』竹山道雄(実業之日本社、1955年)
・『マリオと魔術師 他一篇』トマス・マン:竹山道雄訳(角川文庫、1955年)
・『古都遍歴 奈良』竹山道雄(一時間文庫、1954年)
・『善悪の彼岸』ニーチェ:竹山道雄訳(新潮文庫、1954年)
 ・『現代随想全集 第19巻 市原豊太、竹山道雄、亀井勝一郎集』(創元社、1954年)
・『ゲーテ詩集 2』ゲーテ:竹山道雄訳(岩波文庫、1953年)
『見て,感じて,考える』竹山道雄(創文社、1953年)
・『ハイジ(上)』『ハイジ(下)』ヨハンナ・スピリ:竹山道雄訳(岩波少年文庫、1952年)
・『失われた青春』竹山道雄(新潮社、1951年)
・『樅の木と薔薇』竹山道雄(新潮社、1951年)
・『手帖』竹山道雄(新潮社、1950年)
・『希臘にて』竹山道雄(早川書店、1949年)
・『憑かれた人々』竹山道雄(新潮社、1949年)
・『北方の心情』竹山道雄(養徳社、1948年)
『ビルマの竪琴』竹山道雄(中央公論社、1948年)
・『光と愛の戦士』竹山道雄(新潮社、1942年)
・『ツァラトストラかく語りき 上巻』『ツァラトストラかく語りき 下巻』ニーチェ:竹山道雄訳(弘文堂書房、1941-43年)
・『混乱と若き悩み』トーマス・マン:竹山道雄訳(新潮社、1941年)
・『わが生活と思想より』アルベルト・シュヴァイツェル:竹山道雄訳(白水社、1939年)
・『民衆の敵』イプセン:竹山道雄訳(岩波文庫、1939年)
・『幽霊』イプセン:竹山道雄訳(岩波文庫、1939年)
・『野鴨』イプセン:竹山道雄訳(岩波文庫、1938年)

2018-11-05

【討論】明治維新とは何だったのか?Part2[桜H30/11/3]


 昂奮せずにはいられない議論である。この放送自体を書籍化して欲しいものだ。星亮一の頑迷さに会津藩の歴史的苦悩を見る。私は柴五郎を敬愛しているのでもちろん会津派である。チャンネル桜の席次は年齢順だが末席の若い二人がとにかく面白い。水島の視点もいつになく鋭い。

【討論】明治維新とは何だったのか?[桜H29/4/22]


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2018-11-04

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