1冊読了。
23冊目『
昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃』中川右介〈なかがわ・ゆうすけ〉(幻冬舎新書、2010年)/手に汗握りながら一気読み。時系列順で120人に及ぶ人々の証言を網羅する。「事件はリアルタイムで起こっている」ような迫力あり。四半世紀を経て日本人は敗戦を無自覚なままやり過ごした。三島由紀夫はその日本人に覚醒を促したのだが、眠りは更に深くなった。誰一人として三島の言葉を真剣に受け止めた者がいない。左翼に目を奪われて、GHQを忘れてしまったかのようだ。日本は魂まで占領されてしまったのだろう。
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