1冊読了。
17冊目『
自由と民主主義をもうやめる』佐伯啓思〈さえき・けいし〉(幻冬舎新書、2008年)/これは勉強になった。出だしがわかりやす過ぎて胡散臭く感じたが、後になれば深慮遠謀であることがわかる。産経適塾という学生向けの講演を編んだもの。順序としては藤原正彦『
国家の品格』、『
日本人の誇り』、
馬渕睦夫の後に読むのがよい。西田幾多郎を持ち出すところがやや突飛に感じたが、福澤諭吉の脱亜入欧の意味はよくわかった。最大の瑕疵は愛国にまつわる様々な英語を吟味しておきながら、民主制を民主主義と表記していることだ。
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