2016-02-10

別宮暖朗、兵頭二十八


 1冊読了。

 18冊目『大東亜戦争の謎を解く 第二次大戦の基礎知識・常識』別宮暖朗〈べつみや・だんろう〉、兵頭二十八〈ひょうどう・にそはち〉(光人社、2006年/光人社NF文庫、2012年)/別宮・兵頭本は初めて読む。メインは別宮で兵頭が加筆。微に入り細を穿(うが)つ視線で歴史の精確を期す。兵頭本にも共通するが「大東亜戦争は侵略戦争」「天皇陛下に戦争責任はない」との主張。読み物としては面白味がなく、ある程度の知識が求められる。今までどうもすっきりしなかった靖國神社の問題が初めてストンと腑に落ちた。霊璽簿主義の不合理を突き、しかも戦後これが崩れ、天皇陛下の裁可なしで陸軍省・海軍省の役人と宮司の独断で霊璽簿への追記が可能になった。更に我が国には無名戦士の墓がなく固定廟堂(びょうどう)が存在しない、との指摘には肝を消した。

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