・『ことばが劈かれるとき』竹内敏晴
・『悲鳴をあげる身体』鷲田清一
・『身体が「ノー」と言うとき 抑圧された感情の代価』ガボール・マテ
・『ストレス、パニックを消す!最強の呼吸法 システマ・ブリージング』北川貴英
・『本当のナンバ 常歩(なみあし)』木寺英史
・『健康で長生きしたけりゃ、膝は伸ばさず歩きなさい。』木寺英史
・『常歩(なみあし)式スポーツ上達法』常歩研究会編、小田伸午、木寺英史、小山田良治、河原敏男、森田英二
・疲れないタイピングのコツ
・体のセンサーが狂っていると疲れが取れない
・『君あり、故に我あり 依存の宣言』サティシュ・クマール
・『呼吸による癒し 実践ヴィパッサナー瞑想』ラリー・ローゼンバーグ
・身体革命
・悟りとは
今度は、のせた指先とキーボードの間に薄皮1枚入っているようなイメージを持ってください。
実際には手とキーボードは接触しているのですが、その間を隔(へだ)てる薄くて柔らかいシートのようなものが入っているイメージをすると、指先が柔らかくなって、肩や首の力がフッと抜けるのが感じられるはずです。
そして、その「薄皮1枚入れる」感覚を持ったまま実際にタイピングしてください。
肩や首がリラックスした状態が保たれるので疲れなくなり、むしろタイピングすればするほど、ほぐれると感じる方もいるかもしれません。
では、なぜこんなちょっとしたイメージだけで力が抜けるのでしょうか?
実は「薄皮1枚入れる」感覚で指先の皮膚感覚が活性化していることと関係があります。
特にモノに触れるとき、皮膚はそのモノの情報を受けとるために重要な役割を果たしています。
しかし、我々は一般的にモノに触れるときに皮膚感覚を意識しないので、外からの情報を受けとりにくくなっています。
キーボードからの情報を受けとることなく、それを押すのにどの程度の力が必要化わからないので、必要以上に力を込めてしまうのです。
【『「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!』藤本靖〈ふじもと・やすし〉(さくら舎、2012年/講談社+α文庫、2016年)】
藤本靖はロルフィング®というボディワークの施術者である。意識を操作するよりも身体を操作する方が手っ取り早い。要は気や意識を内側へ向けることだ。これを内観という。
「薄皮1枚」感覚は携帯電話のボタン操作にも使えるという。薄皮を意識することで皮膚感覚が広くなる。点から面ほどの違いがある。私は歩く時や階段の昇り降りでも心掛けている。
やってみると直ぐ気づくが「薄皮1枚」とは皮膚そのものを意識することである。大袈裟に言えば日常生活に接触の豊かさを取り戻す行為につながる。
心も体もほんの少しの歪みによってバランスが狂う。本書は身体操作だけではなく五官の使い方にまで言及されており、五蘊(ごうん)を調(ととの)えるのに役立つ。疲労回復といった低い次元にとどまる内容ではない。
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