・『先物市場のテクニカル分析』ジョン・J・マーフィー
・『一目均衡表の研究』佐々木英信
・『デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術』オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ
・テクニカル分析で有効性が証明されたものはひとつもない
・『なぜ専門家の為替予想は外れるのか』富田公彦
・『なぜ投資のプロはサルに負けるのか? あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方』藤沢数希
ついでにテクニカル分析について一言だけ述べます。初めて投資をする個人投資家の多くは、最初にテクニカル分析の本を手に取ります。テクニカル分析で有効性が証明されたものは、事実上、ひとつもないにもかかわらず、今でもテクニカル分析の本が存在しているということは、人間が進化の過程で獲得してきた優れた認知能力とその後の学習によって、何もないところに、パターンを見つけてしまう、あるいはパターンを見つけようとするからでしょう。テクニカル分析から得られるものは何もありません。
【『週末投資家のためのカバード・コール』KAPPA(パンローリング、2013年)】
衝撃的な内容である。富田本によれば2001年以降、テクニカル分析をしているプロは一人もいないという。著者のKAPPAは東大卒の現役医師。「予想はよそう」との一言が重い。
推論という認知システムがパターンというフィクション(虚構)を作り上げてしまうのだ。ヒトの脳は単調さに耐えることができない。
それでも尚、過去の値動きはチャートに頼らざるを得ない。しかも多くの投資家がテクニカル分析を行っている以上、フィクションは共有されていると考えてよかろう。
やはりランダム・ウォーク理論が正しいのか。とすると個人投資家が行っているのは酔っ払いの千鳥足が次に下ろされる場所を当てずっぽうで推測しているだけのことだ。
実際は自分がやるか金融機関がやるかの違いがあるだけなのだが。
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