1冊挫折、1冊読了。
『
生命を進化させる究極のアルゴリズム』レスリー・ヴァリアント:松浦俊輔訳(青土社、2014年)/科学本に迷ったら松浦俊介の訳本を辿ればよい。外れが少ない。これは名著。レスリー・ヴァリアントは計算機学・応用数学の教授。チューリング賞も受賞している。流麗な文章だが、かなり手強い。私は歯が立たなかった。それでも「
必読書」に入れ、「
情報とアルゴリズム」にも加えた。挫けたのは私の知的レベルに問題があるためで本の問題ではないからだ。頑張れば読めるのだが、修行し直すことにした。尚、1ページの7行目に「与えられたのではななく」との誤植がある。青土社も随分といい加減になったものだ。
41冊目『
ユゴーの不思議な発明』ブライアン・セルズニック:金原瑞人〈かねはら・みずひと〉訳(アスペクト文庫、2012年)/子供に読ませる場合は奮発して
ハードカバー版を買ってあげたい。500ページのうち、何と300ページほどがイラストである。ま、絵本だと思っていい。まだ映画が誕生したばかりの時代である。身寄りのいないユゴー少年とからくり人形の物語だ。鉛筆で描かれたイラストが映画のカットのようにダイナミックな構図で読者に迫る。これはオススメ。「
必読書」入り。マーティン・スコセッシ監督が映画化した『
ヒューゴの不思議な発明』も必ず見たい。
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