映画を観て「文体が合わない」と思う私の感覚は何に由来するのか。脚本なのか。それともカット割りなのだろうか。自分でもよくわからない。
沢木耕太郎が褒めていた作品だが、どうもピンと来なかった。ただ凄いと思ったのは誰一人として俳優に見えないところである。主役の女性はコメディエンヌ(女芸人)らしい。それにしても別居中の夫を離婚のために呼び寄せ、現在の恋人と住む家に宿泊させるということが実際にあり得るのだろうか? リアリズムを欠いているようにしか思えない。男女の葛藤や親子のいざこざを巧みに描いているものの、そこで終わってしまっているような印象を受けた。恋人の息子役の少年は天才的な演技力が光る。
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