1冊読了。
77冊目『
バカにならない読書術』養老孟司、池田清彦、吉岡忍(朝日新書、2007年)/前半100ページが養老のエッセイ、後半が鼎談(ていだん)となっている。タイトルは『
バカの壁』(新潮新書、2003年)に因(ちな)んだのだろうが、慣用句のため「(費用も)バカにならない」とも読めてしまう。どうせつけるのなら「バカにならないための読書術」にするべきであった。養老のわかりやすさを前面に出した軽い筆致があまり好きではないのだが、相変わらず着眼点が鋭く、特に「挨拶が苦手な自分」の原因が判明した件(くだり)は感動的だ。読み聞かせについても書かれているので若いお母さんの手引きとなろう。鼎談も面白い。ただ2回以上読める本ではない。3人の関係性について何も書かれていないのが不親切で、結局、養老におんぶに抱っこという企画のようだ。
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