・『人は口から死んでいく 人生100年時代を健康に生きるコツ!』安藤正之
・基準値を下げて病人を製造する日本高血圧学会
・『ずっと健康でいたいなら唾液力をきたえなさい!』槻木恵一
・『免疫力を上げ自律神経を整える 舌(べろ)トレ』今井一彰
・『舌をみれば病気がわかる 中医学に基づく『舌診』で毎日できる健康セルフチェック』幸井俊高
・『あなたの老いは舌から始まる 今日からできる口の中のケアのすべて』菊谷武
・『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』西山耕一郎
・『誤嚥性肺炎で死にたくなければのど筋トレしなさい』西山耕一郎
・『つらい不調が続いたら 慢性上咽頭炎を治しなさい』堀田修
・身体革命
・必読書リスト その二
とくに標準血圧のガイドラインは、目に余るものがありました。
2000年まで、最高血圧160以上の患者さんが高血圧症として降圧剤が処方されており、その数は1800万人といわれていました。
2000年に、日本高血圧学会が高血圧治療ガイドラインを発表し、高齢者については最高血圧140以上が高血圧症となり、患者さんは3700万人に増えたといわれます。
さらに2008年のメタボ健診に便乗して、高血圧症は最高血圧130以上という基準が示され、今日、私の推測では、6500万人が高血圧症を患う病人となっています。
今や、65歳以上の高齢者を集めたら、降圧剤を服用していない人を探すのは難しいと思います。
いったい、これは誰が臨んだ結果でしょうか。少なくとも、けっして患者さん自身が望んだ結果ではないと思います。
また、このように基準値を少し下げるだけで、一気に何千万人と患者が増えるわけです。
現状として、最高血圧130以上の人のほうが多いのであれば、統計学的にはむしろ、最高血圧130以上の高血圧の人が正常で、それ未満の人のほうが正規分布から外れた異常である、と考えるべきではないでしょうか。
わかりやすくいえば、ふたりにひとりは薬を飲んでいる場合、それはもはや異常な現象としての「病気」とは呼べないのではないか、ということです。
糖尿病の基準である血糖値、高脂血症のコレステロール基準値も、しかりです。
【『長生きは「唾液」で決まる! 「口」ストレッチで全身が健康になる』植田耕一郎〈うえだ・こういちろう〉(講談社+α新書、2014年)】
降圧剤は1兆円市場である。武田邦彦は「降圧剤の投与によって認知症患者が増大した」と指摘している。こうなるとまるで麻薬や覚醒剤の売買と変わらないように見えてくる。私は酒をやめてから血圧がずっと180台だったが自分で少し低くした。今は多分140台である。
植田は現場の感覚を重んじる歯科医である。リハビリ現場で目撃した高齢患者に衝撃を受ける。そこから唾液に着目したオーラルケアを編み出す。口ストレッチはいずれも簡単な動きで、「エ、たったこれだけ?」と思う程度の運動である。ところがどっこい実に重要なストレッチで、死命を分かつといっても過言ではない。
私は最近、嚥下(えんげ)機能が衰えてきているのでよくわかる。もともと扁桃炎持ちで、睡眠時無高級症候群もあり、口を開けて寝る悪い癖がある。近頃はセロテープを貼って寝ている。更に年をとってから寝返りの数が極端に減っていて、仰向けで寝ていると腰に疲労感が残る。長時間にわたってクルマを運転した後のようなずっしりとした疲労感だ。というわけで横を向いて寝るようにしている。
ここ数年間で、筋トレを始めとする運動~ウォーキング~ストレッチ~ヨガなどの本を読んできた。そして血管マッサージ~自律神経から口に至った。自然な流れではあったが、きちんと外側から内側に向かっている。で、最後は呼吸である。まだまだ本の選球眼は衰えていない。
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