2021-12-15

歯周病菌が心筋梗塞を招く/『人は口から死んでいく 人生100年時代を健康に生きるコツ!』安藤正之


『実践「免疫革命」爪もみ療法 がん・アトピー・リウマチ・糖尿病も治る』福田稔
『新健康法 クエン酸で医者いらず』長田正松、小島徹
『あなたの人生を変えるスウェーデン式歯みがき 1日3分・ワンタフトブラシでお口から全身が健康になる!』梅田龍弘

 ・歯周病菌が心筋梗塞を招く

『長生きは「唾液」で決まる! 「口」ストレッチで全身が健康になる』植田耕一郎
『ずっと健康でいたいなら唾液力をきたえなさい!』槻木恵一
『免疫力を上げ自律神経を整える 舌(べろ)トレ』今井一彰
『舌をみれば病気がわかる 中医学に基づく『舌診』で毎日できる健康セルフチェック』幸井俊高
『あなたの老いは舌から始まる 今日からできる口の中のケアのすべて』菊谷武
『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』西山耕一郎
『誤嚥性肺炎で死にたくなければのど筋トレしなさい』西山耕一郎
『つらい不調が続いたら 慢性上咽頭炎を治しなさい』堀田修

身体革命
必読書リスト その二

 1gの「歯垢」(デンタルプラーク)の中にいるバイ菌は、1000億個あまり。
 大便1g中のバイ菌の数倍だと言われています。
 つまり、歯を磨かないということは、口の中でバイ菌を育てるようなもの。
 だから、1日1回はしっかりブラッシングして歯垢を落とすことが大切なのです。

【『人は口から死んでいく 人生100年時代を健康に生きるコツ!』安藤正之〈あんどう・まさゆき〉(自由国民社、2018年)以下同】


 内容は薄いのだが必読書に入れた。意外と知られていない大事なことが書かれているためだ。ブラッシングのコツはペンと同じ握り方で力を込めず、細かく振動するように磨く。歯茎の際(きわ)は少し差し込むようにして斜めにブラシを向ける。

 安藤は微生物・生理学・解剖学・生化学などの基礎研究も行ってきたと書かれているが、「バイ菌」という言葉遣いが感心しない。もっと言ってしまえば不真面目だと思う。細菌のことをバイ菌と呼んだのは私が子供の時代だ。

 虫歯や歯周病が悪化して「虫歯菌」や「歯周病菌」が大増殖すると、
 粘膜による生体防御バリアを突き破って毛細血管の中に入り、
 全身を巡ってさまざまな不調や病気の原因になることがわかっています。

 たとえば、虫歯菌の多くは、抜歯など出血をともなう治療の際に血液と一緒に
 体内に侵入し、全身にたまって「絨毯爆撃」をしかけてきます。

 一方、歯周病菌は、死んだ後に悪さをする「内毒素」を持っている「自爆テロ」タイプ。
 比較的毒性は弱いのですが、長期に亘って体のあちこちで悪影響を及ぼし、
 心筋梗塞などを招くこともあります。


 吃驚仰天(びっくりぎょうてん)だわな。果糖は唾液や食物で流されてしまうので単体だと虫歯になりくいという(果物と虫歯 | 我孫子の歯医者さん|なかむら歯科)。するってえと、やっぱり砂糖(ショ糖)が問題なわけだよ。もっと凄い話がある。

 実際、歯周病菌や虫歯菌が心臓や腎臓にたまりやすいことはよく知られています。

 また、切迫早産妊婦の30%の羊水から、
 歯周病菌が見つかったという研究報告もあります。

 妊娠34週より前に破水した場合は自発呼吸ができない赤ちゃんもいるそうだ(早産・切迫早産|公益社団法人 日本産科婦人科学会)。妊婦の皆さんは速やかに歯周病の確認を願いたい。

 また、アマルガム(銀歯の詰め物)の悪影響についても詳しく紹介されている。アトピーの原因となることもあるという。安藤はセラミックを推奨しているが高価であることに留意(セラミック歯の種類・値段・相場価格)。保険は適用できない。増え続ける社会保障費を思えば、厚生労働省は保険適用にするべきだろう。

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