2015-02-09

ロバート・ラドラム


 1冊挫折。

殺戮のオデッセイ(上)』ロバート・ラドラム:篠原慎〈しのはら・まこと〉訳(角川文庫、1986年)/『ボーン・スプレマシー』との映画タイトルは原作名だったのね。これはたぶん再読だと思う。何度も読んだ記憶がない。で、結論から申し上げると山本光伸訳の後で篠原慎訳は読めない。とにかく文章が頭に入ってこない。大体、山の手言葉を使うマリーが「あたし」とは言わないだろう。ミステリの翻訳は意外と人称代名詞の扱いが杜撰である。「俺」「僕」など一貫性を欠くものが多い。フレデリック・フォーサイスと相性が悪いのも篠原訳のせいだと自覚した。

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