交際発覚アイドルに賠償命令 「イメージ悪化」東京地裁
アイドルグループのメンバーだった女性(17)が異性との交際を禁じた規約に違反したとして、マネジメント会社などが女性に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、「交際発覚はアイドルのイメージを悪化させる」と規約違反を認め、65万円の支払いを命じた。 判決によると、女性は2013年3月に会社と契約を結び、交際禁止を定めた規約を受け取り、6人グループで7月にデビュー。ライブやグッズ販売をしていたが、女性が男性ファンに誘われ2人でホテルに行ったことが発覚し、グループは10月に解散した。
【共同通信 2015年9月18日】
アイドルに人権はないのだろうか? 芸能プロダクションが交際を禁じることができるのであれば、数学的に考えると強制することも可能ということになる。枕営業。日刊スポーツがもう少し詳しく報じていた。
女性は「交際しないことが女性アイドルの不可欠の要素ではない」と主張したが、児島章朋裁判官は「男性ファンの支持を得るため、交際禁止の条項が必要だった」と判断し、解散の責任は女性にもあると指摘。支払われた衣装代やレッスン費用の一部を負担するよう命じた。
【日刊スポーツ 2015年9月18日】
「ホテルに行ったことが発覚」したのは薄汚いカメラマンに撮影されたのだろう。それにしてもわかりにくいニュースである。「マネジメント会社など」の「など」ってのは一体何なんだ? なぜ「芸能プロダクション」と書かないのか?
数年前にも同じようなことがあった。AKB48の峯岸みなみという子が『週刊文春』にプライバシーを暴露された。峯岸は坊主頭にしてファンや関係者に謝罪した。アイドルが勝手に髪型を変えることはあり得ない。ってことはだ、裏で大人が指示したと考えるのが妥当だろう。
私はアイドルに興味がないし、今日に至るまでAKB48を見たことがない。で、「そういえば」と思い当たり検索したのだが、今更ながら芸能界のあり方に唾を吐きかけたくなった。責められるべきなのは『週刊文春』である。結局、芸能プロダクションもイエロージャーナリズムも子供を食い物にしているということなのだろう。
凶器として機能したカメラやペンには厳罰を科すべきだ。アイドルの交際は「公共の利害」や「公益を図る」こととは何の関係もない。報道が第四の権力であれば、それを抑制する法律があって然るべきだろう。報道の自由に名を借りた犯罪をいつまでも野放しにしておくべきではない。
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