リーアム・ニーソンつながりで見てしまったがとんでもない駄作で正月早々失望感に襲われた。主人公のマット・スカダーという名前に聞き覚えがあると思ったら、原作はローレンス・ブロックらしい。ホームレスの少年TJを演じるのは『Xファクター』で勝ち上がった(当時14歳)ラッパーのアストロ。不貞腐れた演技が実によい。
アメリカ麻薬取締局(DEA)と犯人に関連性があることを示しながら実態が明らかにされていないのが致命的だ。またラストシーンではAA(アルコホーリクス・アノニマス)の教えが金言の如く登場するが、その命令と抑制ぶりが聖書の域に達している。つまり「罪と罰」こそがモチーフなのだ。
正義は必ず勝つ。それが神と共にある限りは。おお、何という陳腐さか。
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