2011-06-25

土本典昭、パトリシア・ハイスミス


 2冊挫折。

 挫折32『土本典昭 わが映画発見の旅 不知火海水俣病元年の記録』土本典昭(日本図書センター、2000年)/左翼思想っぽい文章に馴染めず。

 挫折33『11の物語』パトリシア・ハイスミス:小倉多加志〈おぐら・たかし〉訳(ハヤカワ文庫、2005年)/そこそこ面白いのだが途中でやめる。人生の残り時間が限られているため。いずれの短篇も独白調のため、被害妄想に付き合わされているような疲れを覚える。デュ・モーリアを知らなければ面白く読めたかもね。『太陽がいっぱい』はそのうち読む予定。

2011-06-24

佐藤仁


 1冊挫折。

 挫折31『ギャンブルの経済学』佐藤仁(かに心書、2007年)/文章が軽すぎる。

2011-06-23

ジョセフ・ブルチャック


 1冊読了。

 41冊目『それでもあなたの道を行け インディアンが語るナチュラル・ウィズダム』ジョセフ・ブルチャック:中沢新一、石川雄午訳〈いしかわ・ゆうご〉(めるくまーる、1998年)/中沢新一の名前を見て迷ったが、表紙に惹かれて購入。これほどの面構えは中々お目にかかれない。写真も多数掲載。厳しい寒風と灼熱の太陽に耐えた彼らの風貌が、私のだらけた姿勢を正す。我々は文明の美酒に酔い痴れ、肉体も精神も贅肉(ぜいにく)でたるんでいる。精霊よ蘇れ、と思わずにはいられない。

青春時代


 青春時代は振り返ることでしか確認できない。

最も美しいことば

意味に取りつかれる脳~Meの正体はMeaning


善悪とは
目的論と自己実現

 上手くまとまっていないのだがメモしておこう。人間の脳、すなわち思考は意味に取りつかれている。この辺りが目的論の正体だと思う。つまり、Meの正体はMeaningってわけだ。しかもMeは「目的格」である。ざまあみやがれ、私の勝ちだ(笑)。脳は意味を明らかにする物語を必要とする。意味=物語性という図式になっている。

 実に面白い。主格、所有格、目的格を哲学的に読み解くことが可能かもしれない。主格=存在、所有格=欲望、目的格=目的論。

 ここから強引にカントの格律へ持ってゆき、Mine(独立所有格)とアニミズムを結びつけ、エスノメソドロジーから東洋と西洋の違いに切り込むだけの力量が、残念ながら私にはない(笑)。

 ポストモダンよりも、脱アリストテレスという視点が重要だと思われる。

人間は偶然を物語化する/『人間この信じやすきもの 迷信・誤信はどうして生まれるか』トーマス・ギロビッチ
「理想的年代記」は物語を紡げない/『物語の哲学 柳田國男と歴史の発見』野家啓一
唯幻論の衝撃/『ものぐさ精神分析』岸田秀
アナロジーは死の象徴化から始まった/『カミとヒトの解剖学』養老孟司