2011-10-04

人は後ろ向きに未来へ入っていく


 湖に浮かべたボートをこぐように、
 人は後ろ向きに未来へ入っていく。
 目に映るのは過去の風景ばかり。
 明日の景色は誰も知らない。(ポール・ヴァレリー)

【『読売新聞朝刊一面コラム「編集手帳」 第11集』竹内政明(中公新書ラクレ、2007年)】

読売新聞朝刊一面コラム「編集手帳」〈第11集〉 (中公新書ラクレ)
竹内 政明
中央公論新社
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アメリカとイスラエルの共通点


 宗教的な立場を理由にして弾圧され、今度は自分たちが新たな天地で暴虐・殺戮の限りを尽くす。これがアメリカとイスラエルに共通する歴史である。

国連総会のテロ非難決議に反対したアメリカとイスラエル(1987年)
パレスチナ人女性を中傷するイスラエルの若者たち

救うべからざる大学の退廃


 それでは大学が大学に成るために求められているものは何なのか。入ってきた学生にたいする「教育」である。教育は一定の事を教えて、これを覚えさせることではない。学生の自ら学ぶことをたすける仕事が、教育である。学ぶ意志と能力を失いつくして大学に入ってきたものを、そのまま知識若干を与えて卒業させているところに、救うべからざる大学の退廃がある。大学は、その学生に学ぶことを教え、学ぶことをさせなければならない。学ぶ意志を失いつくしたものに、その意志を恢復させ、自ら学ぶ能力の若干を身につけさせた上で、学生を社会に出すことに大学は責任をもつべきである。これは至難のことだが、大学が大学になるためには、この一つのことだけは避けることはできない。大学で学ぶということは、人間や社会や、世界を、その根底においては自己を、根本から問いなおす作業をはじめることである。

【『教育の再生をもとめて 湊川でおこったこと』林竹二〈はやし・たけじ〉(筑摩書房、1984年)】

教育の再生をもとめて―湊川でおこったこと

2011-10-02

マルコス副司令官

subcomandante_marcos

Marcos y Tacho

subcomandante MARCOS

Subcomandante Marcos

Cutthroat Subcomandante Marcos

SUBCOMANDANTE MARCO

マルコス・ここは世界の片隅なのか―グローバリゼーションをめぐる対話サパティスタの夢 インディアス群書(5)もう、たくさんだ!―メキシコ先住民蜂起の記録〈1〉 (メキシコ先住民蜂起の記録 1)老アントニオのお話―サパティスタと叛乱する先住民族の伝承

Wikipedia
サパティスタ民族解放軍
メキシコを動かした先住民の闘い
EZLNの闘争
EZLNへの質問状とマルコス副司令官による回答
サパティスタ民族解放軍・マルコス副司令官のガザに関する演説
マルコス副司令官 サパティスタ民族解放軍

耳が聴こえるようになった瞬間の表情


視覚の謎を解く一書/『46年目の光 視力を取り戻した男の奇跡の人生』ロバート・カーソン
 ・耳が聴こえるようになった瞬間の表情

色盲の人が初めて色を見た瞬間の感動動画
生まれて初めて色を見て咽(むせ)び泣く人々

 生後8ヶ月の赤ちゃんと、29歳の女性の動画だ。世界が変わる瞬間を捉えた映像といってよい。




 耳が聴こえるのはこんなにも凄いことなのだ。ありのままの世界は美しく豊かな姿をしている。彼女たちの姿を見て我々健常者の鈍感を思わずにはいられない。耳が聴こえることは、多分それだけで「悟り」だ。美しさ、豊かさを「素晴らしい」と感じられることが真の人間性であることを教えられる。