2011-10-14

書き留められた言葉の“死んだ会話”


 ソクラテスは、ホメーロスの一節から政治問題、たったひとつの単語に至るまで、あらゆるものに対して、その元になっている思考の核心が明らかになるまで問いかけを続けることを要求した。目標は常に、その思考が社会の最も深遠な価値観をどこまで反映しているか、あるいは反映できていないかを理解することにあり、対話のなかでの弟子との問答は指導の媒体であった。

【『プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?』メアリアン・ウルフ:小松淳子訳(インターシフト、2008年)以下同】

 ソクラテス式問答法の根底には、言葉に対する独特の考え方がある。指導すれば、真実と善と徳の探究に結びつけることができる、あふれんばかりの命あるもの、それが言葉なのだ。ソクラテスは、書き留められた言葉の“死んだ会話”とは違って、話し言葉、つまり“生きている言葉”は、意味、音、旋律、強勢、抑揚およびリズムに満ちた、吟味と対話によって一枚ずつ皮をはぐように明らかにしていくことのできる動的実体であると考えた。それに反して、書き留められた言葉は反論を許さない。書かれた文章の柔軟性に欠ける沈黙は、ソクラテスが教育の核心と考えていた対話のプロセスを死すべき運命へと追いやったのである。

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

Socrates

歴史的真実・宗教的真実に対する違和感/『仏教は本当に意味があるのか』竹村牧男
宗教と言語/『宗教を生みだす本能 進化論からみたヒトと信仰』ニコラス・ウェイド

2011-10-13

羨むの語源

うらやむ、という単語は今では“羨む”と書くが、昔は心病(うらや)むと書いたそうな。うらやむというのは心の病気なんだね。
Oct 29 10 via twiccaFavoriteRetweetReply

「ホロコーストとイスラエル」マフムード・アフマディーネジャード(イラン大統領)


 驚いた。物静かな語り口から強靭な知性がにじみ出ている。MSNBC(アメリカのニュース専門局)のインタビュアーはたじろぎ、議論を単純な方向へ摩り替えようと無駄な抵抗を。私はマフムード・アフマディーネジャードの主張に心から賛同する。パレスチナは私にとって心の故郷(ふるさと)なのだ。以下、画像は閲覧注意のこと。

AK0001_GAZA_

Phalisteen GAZA

PALESTINE NOT FORGOTTEN

gal_gaza_bombing_01

palestinan Family

Palestine war

palestine

People in Palestine

gal_gaza_bombing_11

Lanetullahi ala gavmil israil

MIDEAST-PALESTINIAN-ISRAEL-CONFLICT-GAZA

PALESTINE NOT FORGOTTEN

マフムード・アフマディーネジャード
イラン大統領が真実を語る時 人種差別防止会議演説
【閲覧注意】異形とされるパレスチナ人
誇張された歴史を生還者が嘲笑/『ホロコースト産業 同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち』ノーマン・G・フィンケルスタイン
ロスチャイルド家がユダヤ人をパレスチナへ送り込んだ/『パレスチナ 新版』広河隆一
ブラック・ムスリムの過激派ルイス・ファラカン

スポイラー効果


 ルイジアナ州政は派手な例に見えるかもしれない。だが、1991年の知事選で起こったことは、決して異常なことではないのである。ひとりの民主党候補者に対して3人の共和党候補が立てば、民主党候補はその人格とも、イデオロギーとも、能力とも関係なく優位に立つことになる。共和党候補者3人ともに投票することはできない。ひとりを選ばなければならないのだ。これが意味することは、共和党候補者それぞれが、可能であるはずの数よりも少ない票数しか得られないということである。この現象は、「票割れ」(vote spliting)と呼ばれている。これは一般選挙の前の党予備選で起こる。また、予備選のない場合は一度の選挙で起こる。わが国の二大政党制において最もよくある票割れの例は、スポイラー(有力候補の票を食う候補者)効果である。有力候補二人の接線の場合、トップを走る二人のうち片方から、第三党の「スポイラー」候補が票を奪ってしまうことで、競争相手の勝利が決まることがある。たとえば2000年の大統領選挙でこれは起こった。フロリダ州で、アル・ゴアとジョージ・W・ブッシュの均衡を緑の党のラルフ・ネーダーが崩し、それによって勝敗が決まったのである。票割れは、選挙のプロセス全体をミスガイドする見えざる手だ。その結果、選挙民の意思の反映が弱められ、民主的プロセスへの信頼が失われ、金銭が浪費され、そして時には生命さえもが浪費される。

【『選挙のパラドクス なぜあの人が選ばれるのか?』ウィリアム・パウンドストーン:篠儀直子〈しのぎ・なおこ〉訳(青土社、2008年)】

選挙のパラドクス―なぜあの人が選ばれるのか?

完全に民主的な投票システムは存在しない

血まみれのVサイン


 写真が大声で問い掛けてくる。「お前に戦う覚悟はあるのか?」と。「戦わずして平和を守ることはできない」と。

peace