2012-11-12
病院ぐるみで赤ちゃん300人売買、医師・看護師ら逮捕 エジプト
エジプト警察は11日、新生児300人余りを人身売買していた組織を摘発し、カイロ(Cairo)市内の病院の医師1人、看護師2人を含む容疑者5人を逮捕したと発表した。この病院の院長は逃亡しており、警察が行方を追っている。
警察発表によると、容疑者らは約3年間にわたってこの病院で生まれた新生児を1人当たり最高570ドル(約4万5000円)で売っていたとされる。病院では、望まない妊娠をしながら中絶するには遅すぎる妊婦に対し、生まれた新生児を売ることを条件に帝王切開手術を行っていた。売却先は主に子どものいない夫婦だったという。
エジプトでは養子縁組が法律で禁じられており、2009年には孤児院から子どもを買ったとして米国人夫婦が2年の禁錮刑判決を受けている。このため法規制を回避する手段として子どもを買う夫婦もいる。
一方、中絶は母体に危険が及ぶ場合に限り認められている。
【AFP 2012-11-12】
呉善花〈オ・ソンファ〉著『ワサビと唐辛子 受け身の日本人、攻めの韓国人 その強さと弱さ』が文庫化
ワサビも唐辛子も、「辛い」ということでは同じだが、辛さの質には大きな違いがある。ワサビは、身体の内側にジーンと染みわたるような辛さ。唐辛子は、頭のてっぺんからカーッと立ちのぼるような辛さ。「吸収」と「発散」のイメージなのだ。ワサビの辛さは「受け身」の姿勢を、唐辛子の辛さは「能動」の姿勢をイメージさせる。実際、日本人は、つねに自分を「受け身の立場」に置こうとする傾向が強いし、韓国人は、つねに自分が「能動の位置」に立とうとする傾向が強い。まさに正反対なのである。もうひとつ、ワサビの辛さは鼻にツンと来て涙が出るが、それは一瞬で消え去る。一方、唐辛子の辛さのほうは、料理を全部食べ終わった後でも、まだ汗が引かないほど長続きする。これも、淡白であっさりした日本人と、粘り強く持続力のある韓国人を象徴しているかのようだ。そんな具合に、ワサビと唐辛子に重ねた日韓の話は尽きない。本書は「唐辛子文化」の中で育った著者が、日本および日本人を「ワサビ文化」という角度から眺めたときに見えてきた、さまざまなシーンを描写したものである。
ダン・アリエリー著『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』が増刷
これまでの経済学では、人は合理的に行動するものと考えられてきた。だが、本当にそうだろうか。本当はおなじ味でも、雰囲気のいいカフェのコーヒーにはファストフード店のコーヒーより高いお金を払っていないだろうか? また、上等の靴下が必要だったのに、一足ぶんおまけされていた安物の靴下を買ってしまったことは? そう、人は不合理な行動をとるものなのだ。経済行動に大きく影響しているにもかかわらず、これまで無視され誤解されてきた、人の不合理さを研究するのが、行動経済学という新しい分野である。ユニークで愉快な実験によって、人がどのように不合理な行動をとるのかを系統的に予想することが可能になっている。また、「おとり」の選択肢や、価格のプラセボ効果、アンカリングなど、人の理性を惑わす要素を理解するとき、ビジネスや投資、政治の世界でも、驚くほどのチャンスがもたらされるのだ。行動経済学研究の第一人者がわたしたちを動かすものの正体をおもしろく解説し、話題になったベストセラー行動経済学入門に、新たに2章を書き下ろし、刊行後の反響を受けた考察を追加した増補版。
・比較トラップ/『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』ダン・アリエリー
2012-11-07
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